自分たちだけで遊ぶ範囲が広がったり、毎日部活で汗水ながしたり、受験勉強しなきゃなぁ、と焦ったり。中学生の夏休みは小学生の頃とは少し違いますね。
3回しかない中学生の夏は楽しく効率よく過ごしたいものです。今回は後悔しない夏休みにするために何ができるかを一緒に考えましょう。
中学生の夏休みにピッタリの勉強法
「夏休みは何もせずとにかくのんびりしよう」はもちろん違いますが、「とにかくガツガツ勉強しよう!」とも言いません。
大切なのはバランスを取ることです。
勉強、遊びや部活、習い事、自分の趣味をバランスよく楽しんでください。それが人生のこれからをもっと楽しくするからです。
遊びや部活と勉強のバランスを考えて予定を立てよう
夏休みは普段と違って、部活や習い事にいつもより時間を使って集中できる時間になります。その時間も大切にしてください。それに加えて、時間を作り出して勉強の時間も取り分けましょう。無理のない予定を立てておくことが成功のカギです。
予定を立てるための準備
予定を立てるためには、自分が何をすべきか、何がしたいかを把握することが必要です。用意するものは紙とペンです。スマホやタブレットでもいいですが、最初はアナログの方がオススメです。
まずは「やるべきこと」を書き出しましょう。宿題や家の手伝い、部活、夏休み終了時までに終わらせたい追加学習や予習などを全て書きます。
そして「やりたいこと」も全て書き出します。友達と遊ぶ、ゲームをプレイする、趣味を極める、テレビを見る、YouTubeを見る、体力づくり、とにかく寝る、なんでもいいです。
できれば、今現在それぞれにかけている時間を隣に書いておくのもいいですね。現状を把握するのに役立ちます。
次は、計画を立てる段階です。
勉強をいつ、どこで、どれくらいするかを事前に対策を立てると、友達に誘われても調整できたり、先延ばしにしないように自分をコントロールしやすくなります。
早速やってみましょう。「やるべきこと」は「やりたいこと」よりも優先して計画に組み込んでくださいね。
勉強する時間帯
なるべく一日の早い時間に勉強する予定を持ってきます。
なぜなら、一番最後にすると、「これが終わったら勉強か…」と気持ちもなかなかスッキリしませんし、「今日は疲れたからまあいいか」とズルズル先延ばしになりがちだからです。
やるべきことを早めに終わらせておくと、本当にやりたかったことをやる時間がたっぷり取れますよ。一度試してみてください。
勉強時間
中学1年生は1時間、2年生は2時間、3年生は3時間とよく言われますが、実際は当人の今のレベルとなりたいレベル次第です。やるべきことリストから逆算すると1日どれくらい勉強をしなければいけないかが見えてきます。
とはいえ、勉強習慣がない場合は、まずは同じ時間に30分机の前に座るところから始めるとよいでしょう。
勉強習慣がすでにある場合は、時間で区切らずに単元やプリントのページ数で区切り、余りにも時間がかかるようだったら〇時間で一度やめる、と決めるのも良い方法です。
場所
自分が気が散らない空間を見つけたり、作り出したりすることが大切です。
まずは一番身近な家の中。起きてすぐ勉強できるのは大きなめりっとです。リビング学習の場合も自分の部屋があって学習する場合もあるかもしれませんが、どちらにしても環境を整えることは大切です。
「勉強をする」と決めた時間には、スマホ、ゲーム機、テレビ、タブレットをオフにしたり、見えないところにしまっておきます。目に入ると気が散りやすくなります。
家でどうしても集中できないときは、外に出ましょう。
フードコートやカフェに行くのもいいですね。勉強のための長時間利用は禁止されているところもありますので、お店の表示を確認しましょう。ただし、音や周りが気になる生徒にはオススメできません。
静かな場所が良ければ、地元の図書館や公民館を利用できます。図書館では勉強するための部屋を用意してくれている場合があります。多くの場合、飲食禁止なので気を付けてください。
学校を解放してくれている場合もあります。いつもの教室で黙々と勉強するのも気が散らずに済みますよ。
力を入れるべきは数学と英語
国語、理科、社会が必要ないとは言いません。余裕があればぜひぜひやっておきましょう。でも、勉強できる時間が限られているのなら、数学と英語を中心に頑張ってください。
なぜなら、数学と英語は積み上げがとても大切だからです。
例えば、英語で3人称単数形のsのつけ方がはっきりとわかっていないまま次の文法に進むと、それはもうチンプンカンプンになります。数学でマイナスの大小の関係があやふやだと、そのあとの単元全てが崩れ去っていきます。
もし、苦手な分野が英語と数学にあるのであれば、必ず優先的に補習しておきましょう。
夏休みまでに学校で勉強したことの確認をしよう
学校の宿題でも、市販の薄い復習用のドリルでも、インターネットにあるフリー素材でも構いません。まずは1学期までの学習内容を単元まとめごとにざっと演習し、抜け漏れや理解不足がないかを確認しましょう。
そこで苦手分野を発見したらできるだけそれを潰します。ポイントは、絶対にわかるところまで戻ってスタートすることです。
苦手分野の標準問題まで解けるようになったら、その単元だけでなく、全体を含めた総合演習をしておきましょう。
単元としては解けるのに、総合問題になったら手が止まるということはよくあるものです。演習不足の場合が多いので、問題文を良く読み込んでパターンを掴めるようにします。
余裕があれば少し予習もしておけると良い
1学期はなんとなく過ごせたのに、2学期のテストで躓いた、と相談に来られる生徒は後を絶ちません。
次の単元まで十分ですから、2学期の予習をしておきましょう。最後の1週間でも間に合います。
予習の基本は次に進む単元のポイントと例題を読んでおくだけ!これで2学期の授業の理解が大きく変わります。
自分で読んでわかった問題は学校の授業で触れた際に「これ知ってる!」という感覚になりますし、もしよくわからなければ、いつもより注意して授業を聞くようになるからです。
一人でがんばるのが難しいときに検討するサービス
家族が協力してくれていても、家の中で一人で頑張るのは大変かもしれません。家の中には楽しい誘惑が沢山あるからです。また、苦手を克服しようとしても、自分一人ではどうしても理解ができないこともあります。
そんな時には自分一人で頑張り過ぎず、他のところに頼ることも検討しても良いでしょう。
塾に通う
一番最初に思いつくのが塾通いかもしません。とりあえず、と飛び込む前に、塾通いのメリットとデメリットを比べて、自分に合っているかを検討してみてください。
塾のメリット
塾に入って最初にコースを決めれば、自分で地道に計画を立てなくても良いペースで勉強できます。
塾の授業ではいろいろな問題パターンに効率的に触れさせてくれ、解答のコツも教えてくれます。もし、行きたい高校がすでに決まっていたり、学校内部の事情に詳しかったりするとテスト対策なども効率よく行ってくれるでしょう。
集団塾ではクラス分けされることも多いので、同じくらいのレベルの子と一緒に勉強することができ、切磋琢磨し合い、のびのびと自分の得意を伸ばせます。
個別塾では、自分にあった進み方を担当の先生が一生懸命考えてくれます。また、わからない問題でつまづいても、すぐに先生に聞けるのでわからない問題を放って置かずに済みます。
塾のデメリット
確かに毎週同じ時間、同じペースで勉強できるのは良いところですが、惰性になることも多いものです。その場にいるだけで集中できず、身になっていないのであれば、その時間は非常にもったいないです。
また、通塾時間にも気をつけましょう。部活とかぶっていると、本当に取りたいコースが取れなかったり、夜遅いと帰り道が危険になったりすることもあります。
お金の面でも安くはありません。塾側も売上を立てなければならないので、必要以上のコースやコマ数を取らされたり、副教材を買わされたりすることもあります。オススメされるがまま、言われるがまま、ではなく自分でしっかり見極めることが必要です。
家庭教師をつける
自宅にいながらにして先生に来てもらえるのが家庭教師です。こちらもいいところと、事前に考えて置いた方が良いところを確認しましょう。
家庭教師のメリット
まず、時間の柔軟性が挙げられます。自分が通わなくてもいいので、通塾時間が節約できます。暗い中、塾から帰るときの危険性もありません。
塾では、塾側がコースの時間割を決めますが、家庭教師の先生とは個人的に日程を決めることができます。部活や遊びともバランスよく予定を組みやすいでしょう。
また、マンツーマンなので、学力に合わせてペースを調整してもらえ、誰にも遠慮なく質問できます。
講師との距離の近さも魅力です。もちろんプロの家庭教師もいますが、大学生も多く、身近な経験を話してくれたり、将来像を具体的に描きやすかったりするというメリットもあります。自宅で保護者と直接接する機会も多いので、情報交換が活発にできます。
家庭教師のデメリット
マンツーマンで一番気をつけるべきなのは先生との相性です。
実際に家に来てもらっていると、「人柄は良いし、なんとなく悪い」と思って相性が多少悪くても先生を変えられない、と言うこともあります。まれに、講師との距離が近すぎることが問題になってしまうこともあります。
また、地方から来ている大学生の先生だと、地元の受験情報に詳しくないこともあります。その場合は、他の情報源を確保するようにしましょう。
さらに、塾では人が周りにいますが、家庭教師は本当に周りに自分と先生しかいないので、友達やライバルと一緒に頑張った方がいい生徒はやめておいた方がよいでしょう。
費用の面では、先生の交通費やお茶代などが別にかかることもあります。推奨として中学1年生から3年生の教材を一気に買わされることもあります。でも、実際に扱うのはごく一部ですから、本当にそれを買う必要があるのか見極めましょう。
単発の夏期講習に通う
塾や模試の団体などが短期かつ単発の夏期講習を企画していたり、学校でも短期の補習や夏期講習を計画していることもあります。
学校外の団体だと、10日間くらいの短期コースでマスタ―しておくべき重要事項だけを扱ってくれるので、特に今まで外部のものに触れてこなかった場合は気分転換に参加してみるのも良いかもしれません。
ただし、良くも悪くも一般的な対策になるので、自分のレベルに合っているか、どのような内容かは事前にしっかり確認しておきましょう。
学校内のものであれば、今まで勉強してきたものをじっくり復習してくれたり、私立であればほぼ強制参加のいつもと変わらない授業ということもありますね。いつもと変わらない先生、仲間との時間なので、緊張せずに過ごせます。
通信コースや動画、アプリを使う
タブレット学習や、YouTubeでの動画授業、アプリなどを活用する例も増えてきました。
塾や家庭教師と比べても少ない費用で、いつどこにいてもポイントをついた授業を受けることができます。特に自分の弱点がわかっている生徒に適していると言えます。
また、専用アプリ内では個別相談機能などがついており、不安な時に様々なアドバイスが受けられることもメリットです。
一方で、映像授業で見ることのできる決まったやり方でしか教えてもらえないので、自分に合った方法を探したり、細かいポイントを解決するのには向いていません。
強制力は低いので、気をつけておかないと月額だけ払って放置状態、ということもありがちです。
オンライン家庭教師のまなぶてらすを活用する
- 「家から出ずに勉強のコツを教えてくれるプロの先生が欲しい」
- 「家でも集中してできる環境を整えたい」
- 「いつでもどこにいても個人的な授業が受けたい」
という場合は、ぜひオンライン家庭教師サービスの「まなぶてらす」も検討してください。
まなぶてらすの特徴
「まなぶてらす」はマンツーマンのオンライン家庭教師サービスです。24時間365日開講しているので世界のどこにいても授業を受けることができます。
採用されているのは経験豊富な先生ばかりです。都度予約制なので、いろいろな先生を試して自分にあった先生を探すことができます。
指定教材や専用アプリなどはなく、今持っている教材を使うことができますし、進度も自由に相談できます。保護者の方とのやり取りも画面越しやメールにて対応していますので、安心して任せてください。
また、まなぶてらす会員なら誰でも使える自習室もあり、オープンしている間は担当の先生が常駐で見ていてくれるので、家が適度に緊張感のある空間になります。
わからない問題があったときには、単発の質問レッスンというサービスもあります。プロの先生にわかりやすくサクッと教えてもらいましょう。
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まとめ
筆者は個人で頑張ったこともあれば、集団塾、個別指導塾、学校外の短期講習、家庭教師、オンライン家庭教師を頼ったこともあります。
筆者個人としては集団塾が合っていました。その雰囲気と先生にしっかりと引っ張ってもらえる安心感が好きだったんです。先生達のノウハウで成績が確実に上がっていったこともうれしい点でした。
しかし、今思うと、必要のない教科を取っていたり、無駄に教材を買わされたり、先生達のいる準備室にのびる質問対応の長い列にくじけてわからない問題をそのままにしてしまったこともよくありました。夜にすごいスピードで自転車を飛ばして帰るのも危険でした。
どのシステムにも一長一短があります。どれか一つに絞らなければいけない、ということはありませんから、余裕がある限り併用するのもいいでしょう。
特にオンライン家庭教師は他のどの勉強方法、そして楽しい予定とも相性が良いので、ぜひ一度ぜひ試してみてください。