近年、不登校の子は増え続けていますが、多くの子ども、周囲の大人は「勉強に追いつけるのか」という点に不安を感じてしまうものです。「学生の本分は勉強」とも言われるように、勉強ができずに遅れを取ってしまうと、それだけで「学校に行きたくないな」という気持ちが募ってしまいます。
だからこそ、「どうにかして勉強を追いつきたい」と考えるものですが、不登校中は思うように勉強が進まないのも事実です。
そこでこの記事では、「不登校で勉強に追いつくこと」にフォーカスして、効果的な勉強方法を解説していきます。今日からコツコツ進められる、効果的な勉強方法を知って、少しでも勉強にまつわる不安を解消してもらえれば幸いです。
私たち「まなぶてらす」は2016年からオンライン家庭教師サービスを提供しています。専門的な知識と経験に基づいて、勉強に関する情報をわかりやすく解説します!
不登校でもコツコツ進められる効果的な勉強方法
不登校と勉強は、切っても切れない関係にあります。「勉強についていけない」「勉強がつまらない」といった背景があり、少しずつ学校から足が遠のいていくケースもありますし、「今から学校に行っても勉強に追いつけない」といったことが理由となり、不登校が長引くケースもあるでしょう。
このように、不登校の子にとって勉強とは、学校に行かなくなった原因である可能性も、不登校が長引く原因になる可能性も、どちらも秘めています。
こちらは文部科学省の「不登校の要因」についての統計ですが、「学業の不振」を原因にした不登校は、小学校、中学校、高校でそれぞれ3.2%、6.5%、5.4%と、全体から見ればそれほど多くありません。
しかし、その他の要因の「進路に係る不安」「無気力、不安」といった要因にも、勉強が絡んでいることは容易に想像できます。特に「無気力、不安」は、小学校、中学校、高校でそれぞれ46.3%、47.1%、46.9%と非常に高い割合を占めており、この中には「勉強がつまらない(わからない)から学校に行きたくない」と考えている子どもも多いはずです。
したがって、不登校期間にどのように勉強に向き合うのかは、不登校を解決する上で重要なポイント。
ここでは、「不登校でもコツコツ進められる効果的な勉強方法」を徹底的に、わかりやすく解説していきます。
勉強にこだわらない
不登校の子が勉強に向き合う上で、最も大切なことは「勉強にこだわらないこと」です。
勉強が大切だとお話ししたばかりなのに、勉強にこだわらないなんて、一見すると矛盾しているように見えてしまいます。以下で詳しく見ていきましょう。
不登校中は「勉強以外に解決すべき問題」を優先すべき
不登校はケースバイケースであるため、画一的な対策は存在しません。しかし、全てに共通して言えるのは「勉強の優先度は低い」ことです。
不登校の子が抱えている悩みは多種多様ですが、一般的なものを優先度によってまとめると以下のようになります。
- 他者への不信感
- 居場所感
- 人生に対する意欲や展望
- 勉強
ご覧のように、不登校の子の多くは他者、とりわけ大人への不信感を抱いていたり、自分の居場所を見つけられないでいたり、人生に対して意欲的になれなかったりといった、深刻な問題を抱えている可能性があります。
このような「人間としての尊厳に関わる問題」を放置し、表面的な勉強や学力にこだわることはほとんど意味をなしません。場合によっては逆効果になることすらあります。
「回復過程」への理解を深めよう
しかし、不登校に対峙する大人の多くは、上記のような不登校の子が抱えている悩みを理解できずにいます。人間の心の中はその人にしかわからないため、理解できないのも無理はありませんが、それでもやはり、不登校の子には支援、サポートが必要です。
したがって、以下に示す「不登校からの回復過程」を知っておくことが何よりも大切です。
- 信頼できる人間と交流を重ねる
- 学校の外に居場所を見つける
- やりたいことを見つける
- 学校に通う意義を再認識する
- 学校に部分的に通う
- 学校に通う
この過程を順番に経ることで、不登校の子は少しずつですが、着実に活力を取り戻していきます。そして、活力を取り戻す過程の中で、「勉強に取り組める心の余裕」が生まれたら、その時に初めて勉強に手をつければ問題ありません。
逆説的ですが、不登校の子にとっては「勉強にこだわらないことが、勉強に追いつくきっかけになる」のです。
この回復過程についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。勉強や学力よりも優先して解決すべき問題を知っておくことは、非常に大切ですよ。
短時間からスタートする
まずは「勉強よりも先に解決すべき問題」について取り上げましたが、ここからはいよいよ勉強にフォーカスしてお話を進めていきます。
まず前提として押さえておきたいのは、勉強とは「子どもにとってやりたくないこと」だということです。世の中には「楽しく勉強をする方法」「自分から積極的に勉強をする方法」など、耳障りの良いハウツーが溢れていますが、現実はそう甘くはありません。
大人にとって仕事が「できればやりたくない」ものであるのと同じように、子どもにとって勉強も「できればやりたくない」ものであることは、受け入れてあげなければいけない事実なのです。
つまり、子どもに勉強をさせようとすることは、「やりたくないことをわざわざやらせる」ことなので、心理的に非常に負担がかかります。
そして、不登校の子はこの傾向が顕著なので、「短時間からスタートする」ことを強く意識してください。
少しずつ勉強時間を伸ばしていこう
はじめは、5分や10分といった、「勉強したとは言えないような短時間」でも構いません。この段階は、学力をつけることではなく、「勉強に対する壁を取り除く」ことが目的なので、勉強時間にこだわる必要がないからです。
したがって、「5分や10分でできること」に取り組ませるのも大切だと言えます。科目ごとにまとめると以下のようになるはずです。
数学(算数) | 計算ドリル |
---|---|
国語 | 漢字ドリル |
英語 | 英単語 |
理科・社会 | 用語の暗記 |
数学だったら簡単なドリル、英語だったら英単語、国語だったら漢字などなど、時間と勉強内容をリンクさせましょう。
そして、短時間の勉強が自然とできるようになると、15分〜30分といった「少し本格的な勉強」を狙っていく段階です。ここでも焦らずに、簡単にできることにコツコツと取り組んでいきましょう。
最終的には、学校の授業と同じサイズの「45分〜50分」程度の時間、自習ができるようになるのが理想です。
苦手より得意に集中する
不登校の子は、大なり小なり、何かに対する「苦手意識」を持っています。それが勉強なのか、対人関係なのか、はたまた他の何かなのかはケースバイケースですが、「成功体験」が必要な点はどの子にも共通して言えることです。
したがって、勉強でも成功体験にフォーカスしてあげられると効果的。言い換えれば、「苦手科目より得意科目に集中させてあげる」ことが大切です。
得意科目の勉強は、少なくとも苦手科目よりは楽しく、気軽に取り組めるため、モチベーションの維持、向上という点でもおすすめです。
不登校中の勉強には「完璧を求めない」
また、成功体験を得る上で欠かせない態度、スタンスに「完璧を求めないこと」があげられます。
ただでさえ、不登校中の勉強は「独学」になりがちで、本来授業で学ぶ内容を自分で学んでいるわけですから、それだけでも「頑張っている」のです。
その状態に、「成果」を求めてしまうと、子どもの心は「頑張っているのにもっと頑張らないといけない」とどんどん追い込まれてしまい、これでは不登校からの回復に大きな悪影響を与えます。
したがって、決して完璧を求めず、「机に向かっただけでも偉い」といったように、子どもの努力を素直に認めてあげてください。
独学で進められるテキストを選ぶ
不登校の子が勉強を進める上で、盲点になりがちなのが「テキスト・教材」です。多くの家庭では、学校で使用している教科書や学校ワークをそのまま使っていることが多いですが、これが大きな落とし穴になる可能性があります。
まず押さえておきたいのは、教科書や学校ワークは「学校の授業で先生に教えてもらう」ことを前提として作られているので、自習には向いていません。
なおかつ、特に教科書は「無機質なつくり」をしているため、大量の文字がビッシリ敷き詰められている紙面を見るだけで「やる気を失う」原因にもなります。つまり、さまざまな意味で自習には向かないということです。
では、どういったテキストが「独学で進めやすい」のでしょうか?
結論から言えば、以下のようなテキストがあげられます。
- 基礎〜標準を扱うテキスト
- イラストやカラーを積極的に使ったテキスト
- 解説が充実しているテキスト
このようなテキストを選べれば、学校の授業を受けていない子でも安心して勉強を進められるはずです。
ここでは例として、おすすめのテキストを紹介します。
「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズ
上記の条件を全て満たした質の高いテキストとして、学研の「ひとつひとつわかりやすく。シリーズ」があげられます。このシリーズは「おうちで勉強」というコンセプトを大切にしており、まさに不登校の子の勉強との相性はバッチリです。
実際に中身を見てみましょう。
こちらは、「中2数学をひとつひとつわかりやすく。」の公式サイト上で公開されている画像ですが、見開き2ページで1つの単元が完結していることがわかります。
そして、左側には穴埋め式の解説が、右側には練習問題が、それぞれ配置されており、勉強が苦手な子でも無理なく理解できるよう、最大限の工夫がされている点が最大の特徴です。
また、イラストや色が散りばめられていて、見ていても目に優しい印象があるのもポイント。理科などは実験のイラストをわかりやすく掲載しているので、独学でもグングン進められるはずです。
そして極めつけは、小学校から高校まで、ほとんど全ての主要科目で教材が用意されている点です。小5の算数から高校の物理まで、全学年のあらゆる科目に対応しているので、不登校の勉強のお供に使ってみることをおすすめします。
独学に限界を感じたら「オンライン家庭教師」を利用しよう
上記のポイントを押さえながら勉強を進めることで、不登校中の勉強もスムーズに進められる可能性が高まりますが、やはり「不登校で授業が受けられない中、独学で勉強を進めること」は難しいものです。
限界を感じてしまう子ども、保護者も多いため、そんな時は「オンライン家庭教師」の利用をおすすめします。
オンライン家庭教師が不登校にピッタリな理由
なぜ、塾や訪問型の家庭教師ではなく「オンライン家庭教師」なのか、疑問に感じる方も多いと思います。結論から言えば、オンライン家庭教師には、不登校の子の指導という点において、以下の2つのメリットが存在するからです。
- 対面しないので適度な距離感でコミュニケーションを取れる
- 完全在宅なので安心して授業を受けられる
どちらも非常に大切なポイントなので、順番に解説していきます。
対面しないので適度な距離感でコミュニケーションを取れる
従来の教育では、「対面することは当たり前」と考えられてきました。しかし、社会情勢の急激な変化により訪れた「教育のオンライン化」に伴い、対面しないオンライン授業が普及し、今後もこの傾向は続くことが予想されます。
そして、一度非対面のオンライン授業を受けてみると、「対面することによる圧」が存在することに気づくものです。「目の前や周囲に人がいる」という事実がプレッシャーを与え、不登校の子が「自分らしさ」を発揮できなくなる可能性があります。
一方で、オンライン家庭教師は「完全非対面」なので、「適度な距離感」で1対1のコミュニケーションを取ることができます。これは、対人関係に苦手意識を抱えていることが多い不登校の子にとって、極めて大きなメリットです。
時に、一定のプレッシャーに晒されながらコミュニケーションを取ることも大切ではありますが、不登校中は心に傷を抱えている状態なので、何よりも優先すべきは「安心」です。その意味で、非対面のオンライン家庭教師は有力な選択肢だと言えるでしょう。
完全在宅なので安心して授業を受けられる
子どもが不登校になると、勉強が遅れないように「塾に通わせなきゃ」と考える保護者は少なくありません。
確かに、学校に行けなくなると学力が心配になるものですが、不登校の子どもにとっての塾は、もしかしたら「学校と同じ」ような場所かもしれません。
そもそも塾は、プライベートな空間というよりは公共の空間の性質の方が強いです。自分と同世代の子どもたちが同じ空間にいて、場合によっては同じクラスの子が在籍していることもあるでしょう。
「不登校なのに塾には通っている」ことを変に思われないか、など、子供はあらゆることを考えるはずです。当然、どのような態度で接するべきなのかに悩むことになるでしょう。
このようなことを考えると、塾という選択肢は不登校の子にとって厳しいように思えてきます。
一方で、オンライン家庭教師はどうでしょうか?オンライン家庭教師は完全在宅で授業を受けられるので、「100%プライベートな空間」で心から安心した状態で学習できます。
誰かに気を遣う必要は一切なく、周りの目を気にする必要もありません。このような「快適な環境」は不登校の子にとって極めて重要です。
「まなぶてらす」は不登校中の学習に最適
このように、オンライン家庭教師はさまざまな点から、不登校の子に望ましい学習環境を提供できます。しかし、最近はオンライン家庭教師を提供する教育サービスが増えてきており、どれを選んで良いのか、迷ってしまうものです。
私たちは、「とびきりの先生を、いつものリビングに」がキャッチコピーの「まなぶてらす」というオンライン家庭教師を運営しています。
キャッチコピーにある通り、「まなぶてらす」は業界内でも指折りの自慢の先生たちによる授業を、場所を選ばず受けられる点を最大のウリとしていますが、「不登校支援」も重要なミッションとして掲げています。
不登校に強い自慢の先生たちが在籍
「まなぶてらす」では、お客さまご自身に直接、先生たちを選んでいただいています。先生たちは自分のことを紹介するプロフィールページを所有しており、その中でさまざまな強みをお客さまに向けてアピールしています。
その強みの中には、「不登校支援」も存在しており、「先生検索機能」を使って不登校支援に強い先生を検索すると、30件という決して少なくない先生たちがヒットしました。時期によって変わりますが、少なくとも数十件はヒットするはずです。
そして、先生たちの中には、以下のような経歴を持った方が在籍しています。
先生A | 不登校指導歴15年を超え、指導人数300人以上。フリースクールの現役講師。 |
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先生B | 心理士や発達障がいの有資格者。心理関係の仕事に現在も従事。 |
先生C | 公立小学校教諭として、特別学級で発達障がいや不登校の子への指導経験あり。 |
これらはほんの一部ですが、他の教育サービスではなかなか見られない「質の高い先生」であることに疑いはありません。また、もし他のサービスにこのような先生が在籍していたとしても「通常料金で不登校支援を受けるのは難しい」でしょう。
しかし、「まなぶてらす」は通常料金のみで不登校に強い先生の授業や支援も受けられます。これは、明確な強みだと自負しています。
さとしん先生:不登校相談歴15年以上の経験豊富な先生
- 中高英語、不登校指導に対応
- 不登校相談歴15年以上、相談人数300人以上
- フリースクールの職員経験アリ
いわした先生:子どものペースに寄り添った指導が魅力
- 小中の数国社に対応
- 子どもにやさしく寄り添って教えることが得意
- タイ在住歴20年の国際派の先生
よしむら先生:超レアなアートレッスン特化の先生
- 全学年のアートレッスンに対応
- 現役のデザイナー、講師として活躍中
- 絵が好きな子どもにぴったりな先生
「都度予約制」で安心して受講できる
塾や家庭教師など、多くの教育サービスは、1カ月に4回の授業を固定で受ける「月謝制」を採用しています。
一般的な利用なら月謝制でも問題ありませんが、不登校の子の場合だと、気分や体調が安定せず、授業を受けられなくなる可能性が大きいため、「気軽に利用できない」というデメリットがありました。
一方で、「まなぶてらす」は月謝制ではなく「都度予約制」なので、安定して授業が受けられなくても問題ありません。「3時間前まで」に予約すればいつでも授業が受けられるので、「受けたい時、受けられる時」に受けてもらえればOK。
また、他の家庭教師サービスのように「先生を固定しなければいけない」という縛りもないため、授業ごとに先生を変えることだってできます。不登校の子にとって先生との相性は極めて重要なので、これも安心して利用できるポイントだと言えるでしょう。
このように、「まなぶてらす」は不登校の子や家庭にとって利用しやすい部分が多いです。より詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
不登校でも勉強は進められる!できることからコツコツと
不登校中の勉強は、多くの子どもや保護者を悩ませてしまうものですが、まずは「勉強以外」の解決すべき問題にフォーカスすることが大切です。
その後、落ち着いて勉強に取り組めるような状態になったら、改めて、勉強と向き合っていくと良いでしょう。一人で進めていくのが難しいと感じたら、オンライン家庭教師を利用してみてください。
「まなぶてらす」では、先生との相性を事前にしっかり確かめるために、初回無料体験レッスンを利用できます。自慢の先生たちの授業をぜひ一度、ご自宅で受けてみてください。