こんにちは!
まなぶてらす講師のさっきーです。
私は、まなぶてらすで講師をしつつ、中米グアテマラという国で教育活動をしています。
今回、まなぶてらすと私が代表を務めるNPO法人幸縁(しえん)のコラボ企画ということで3月26日に「日本×グアテマラ英語交流会」を実施いたしました!
このブログでは、この交流会に至るまでの経緯や準備と当日の様子、そして、参加された方の感想やその後のストーリーについてお話させていただきます。
①交流会に至るまで
青年海外協力隊として出会ったグアテマラという国で、帰国後も教育活動をしていこうと決めた2021年。それまで小中学校の教員として働いていましたが、現地からでも仕事ができるようにまなぶてらすで家庭教師のお仕事を始めました。
当初から代表の坂本先生は私の活動を応援くださり、実際にコロナでお父さんを亡くした子どもへの学費のサポートを2年間してくださっています。
そんなご縁から、このまなぶてらすに何か恩返しがしたいと以前から思っており、今回の企画を坂本先生へ提案させていただきました。
英語を学んでいる生徒さんが、ただ学ぶだけではなく、実際に英語を使って世界とつながることができる機会をご提供できたら、きっと一人一人の日常の景色を変える経験となり、その後の学習にも前向きに取り組めるようになると思ったからです。
こうして、今回のイベントが開催されることになりました。
②当日までの準備
両国の子どもたちが楽しい時間がつくれるように、始めに当日の流れを紹介しておき、参加する生徒さんにはそれぞれに当日までの準備を進めていただきました。
交流会の流れ
①自己紹介(1人30秒)
②Who Am I? (5分)
③1:1トーク その1(15分間)
④1:1トーク その2(15分間)
⑤今日の感想(5分)
もともと英語のレッスンをまなぶてらすで受けている生徒さんはいつもの先生と、英語のレッスンを受けていない生徒さんは、こちらからご紹介した先生と数回にわたるレッスンで以下の内容を練習してもらいました。
担当の先生と準備しておくといいこと
①自己紹介文
②Who Am I?の練習
③グアテマラの子へ紹介したいもの(自分の好きな●●などがおすすめ!)
実物の何かや写真を見せられると盛り上がりますよ!
④グアテマラの子へ聞きたいこと(10文くらいの質問を用意しておくといいね!)
⑤Useful Phrasesを練習(困ったときに使えるフレーズがあると安心★)
グアテマラの公用語はスペイン語ですので、グアテマラの子どもたちも同じ内容で事前に英語の準備をしておきました。
③交流会当日
当日は、第1部、第2部とあり、それぞれに3名ずつ日本から参加してくれた生徒さんがいらっしゃいました。
まずは、メインルームで1人ずつ自己紹介。
皆さん、緊張した様子はありつつも、堂々と自分の名前や年齢、好きなものについて言うことができていました。
グアテマラの子どもたちも日本の生徒さんが学んだフレーズに近いもので自己紹介を用意してもらったので、どの子もだいたい内容は理解できていたと思います。
そのあとは、「Who Am I?」(わたしはだれでしょう)ゲームです。
「だれか出題者やれるかな?」と声をかけると、真っ先に手を挙げてくれた小学6年生の男の子。
グアテマラの子どもたちは、与えられたヒントを頼りにいろんな質問をしてなんとか答えを導きだそうと必死でした!
そのあとは、1on1トークの時間です。
ZOOMのブレークアウトルーム機能を使って1対1でフリートークをしてもらいました。
自己紹介から始まり、そのあとは自由にお互いに質問し合います。
時折、通じないときは「One more time, please!」などと言って、なんとか相手の言っていることを理解しようする姿が見られました。
そうして、理解し合えた時や、相手が聞いてきたことに対して答えられたとき、また相手が自分の質問に笑顔で答えてくれた時は、みなさん本当にうれしそうな表情が印象的でした!
BTSで盛り上がった中学生女子ペア。
お互いに歌うことが好きだと分かったときのうれしそうな表情!
自分でつくった折り紙を披露し、グアテマラの子どもたちは興味津々の様子!
好きな動物の話になったと思ったら、突然ペットが登場した瞬間!
どれも教科書や本では体験できない、その場その場で生まれるコミュニケーションにライブでつながる面白さがありました。
④参加した親子のご感想
【生徒さんの声】
・食べ物を紹介してもらったり、ギター演奏を聞けてよかった。音楽を聴くと、この国の人だなぁと言う気がする。(中1男子)
・大勢でやるより一人ひとりのことを深く知れたし、自分たちのペースで話せれたから楽しかったです!(中1女子)
・趣味の合う子がいて楽しかった。(中2女子)
・グアテマラのことをたくさん知れて楽しかった。(小6男子)
・緊張したけど会話を弾ませて続けることができました。(中2男子)
【保護者様より】
・みんな一生懸命 話そうとしてくれている中、なかなか日本語でもシャイな息子が静かすぎたように感じ、ハラハラしましたが、本人は楽しかったそうですし自信にもなったというので、嬉しく思います。
・やはり実際に交流してみると、もっと興味が湧いてきたようです。
とても楽しい交流会を有難うございました。
・緊張してなかなか思うように話せなかった様子でしたが、終わったあとは英語を使ってコミュニケーションをとれたという充実感があったようで、「楽しかった!」と言っていました。またこういう機会を作れたらと思います。
・よい機会をいただきありがとうございました。あまり英語が得意ではない子なので、参加したいと言ってきた時に大丈夫なのかな?とこちらが不安に思ったりしていましたが、本人なりにコミュニケーションをとり、楽しく充実した時間を得て、英語を学ぶ上での力になると思います。ありがとうございました。
⑤その後
交流会後、希望される生徒さんにはグアテマラの子どもたちへ向けてお手紙を書いてもらいました(グアテマラへの郵送は国の郵便サービスが整っていないこともあり、個人で送ることは難しいので、私が渡航する際に持っていきます)。
会話の中で、話題に出てきた内容で文や絵を描いてくれた子。
なんと、スペイン語を自分で調べて書いてくれた子。
日本の素敵なポストカードの裏にお手紙を書いてくれた子。
グアテマラの子どもたちには、今月末に私が現地へ渡航する際に手渡します。
そして、8月末に帰国する予定ですのでその時には、日本の皆さんへのお返事を持って帰ってくる予定です。
どこかの誰かとの交流ではなく、「あの子」とのつながりが生まれたこの英語交流会。
地球の裏側にいるたった一人の人とのつながりがあると、世界の見方を変えてくれます。
そんな出会いを提供したく、今回このような交流会をさせていただきました。
このようにつながることで、互いの人生が豊かになるような出会いを私は「幸縁(しえん)」と呼んでいます。
グアテマラでは、すべての子どもたちが学校へ通えるわけではありません。
日本とは全く違う環境の中、自分の夢をもって努力を続けている子どもたちがたくさんいます。
そんな風にたくましく生きるグアテマラの子どもたちとの出会いは、きっと日本の子どもたちにも何かプラスのエネルギーを感じとっていただけるはずだと信じて、私はグアテマラでと日本とつなげる活動をしています。
今回、初めての企画にも関わらず6名の生徒さんが参加してくださいました。
そして、満足度も全員が5段階評価の5をつけて下さり、イベントは大成功に終わったのではないかなと思います。
またぜひ機会があれば、このような企画をしてみたいと思っております。
興味を持たれた方は、ぜひご参加くださいね!
⑥お礼
最後に、今回のイベント参加費の一部をNPO法人幸縁へ寄付させていただきました。
その資金でオンラインだけではなく、現地でも英語の学びが進められるような英語教材や、折り紙など日本の文化に触れることができるものを購入させていただきました。
日本の生徒さんがグアテマラの子どもたちとつながることで、現地の子どもたちにより豊かな教育環境を提供することができています。
心よりこのご縁に感謝いたします。