こんにちは!
まなぶてらすの みなみ です。
さて、本日のメルマガテーマは
ブックレビューコンテスト結果発表です!
ご応募いただいたみなさん、ありがとうございました!
ブックレビューとは
その本やマンガの購入を考えている人に向けて
本のポイントや魅力を簡潔に伝える文章ですよね。
(上手いレビューの書き方を知れば、
文章構成力・表現力がグンと上がります!)
去年は書籍についての作品が多かったですが
今回はマンガに関する応募が多かったです。
今回のブックレビューの概要はこちら↓
それでは大賞を発表していきたいと思います。
また、今回は小・中学生部門のみでしたが、
高校生からもご応募いただいたので、
そちらも合わせてご紹介したいと思います。
小学生の部 大賞
作品紹介
==== 楊 湧太さん(小6) ====
==== 南アフリカ共和国より応募 ====
作品名 マンガ 三国志 I 劉備と諸葛孔明
出版社 飛鳥新社
著者 吉川 英治
イラスト 石森プロ
<書籍詳細はコチラから>
https://www.amazon.co.jp/dp/486410798X
ーー楊さんの ブックレビューはこちらーー
この本は三国時代を生きた劉備玄徳の一生を描いたノンフィクションストーリーです。劉備は民の暮らしを楽にするために、族を倒す決心をする。果たして劉備は群雄割拠の時代を生き抜くことができるのだろうか!
私が一番好きなキャラクターは趙雲子龍です。趙雲は義を重んじて、自分の仕えてる人のためなら自分の命なんてどうなっても構わない熱い義の持ち主だからです。劉備が敵の罠にかかり、70騎VS600騎という不利な戦いのとき、趙雲は600騎に戦いを挑み必死に劉備を生かそうとした そのシーンでは一度従った相手は守るという熱い義が見受けられました。
この本は、諸葛孔明の小姓である徐という人物が時にギャグを連発してシリアスな雰囲気を少しだけ楽にしてくれます。(実際にあったかは不明)私も緊張しながら読んでいましたが徐の一言で緊張が吹き飛ばされました。是非皆さんも探してみてください。この本はマンガで描かれているため、三国志に興味がない人、三国志ってなんか難しそうだと思っている人たちでも楽しく読めます。是非皆さんも三国志マスターになろう!
☆★審査員の先生からのメッセージ★☆
ーー いずみ先生 ーー
いくつかのオススメポイントを見せながら、
難解なイメージのある三国志を読みやすいという
方向からすすめられており、
三国志を手に取ってみようと思えるレビューでした!
人は人に興味を持ちやすいので、
好きなキャラについてエピソードで
魅力的に伝えてられていた所も素晴らしかったです。
ーー こみや先生より ーー
とても綺麗な構成でまとめられたレビューでした。
楊さんと同じように『三国志』というと難しくて
読むのに少し緊張してしまうイメージを持っている方も
少なくないでしょう。
しかし、楊さんのレビューにはその気持ちをほぐして、
読んでみようかなと思わせる効果があります。
趙雲の熱いシーンの説明は、
キャラが魅力の『三国志』の面白さを
ギュッと凝縮したような内容でした。
ーー レイ先生より ーー
簡潔、かつ明快な一段落目には、
読み手を引き込む力があります。
二段落目で具体的な見どころを押さえ、
三段落目で独自の視点を示しています。
最終段落の「三国志マスターになろう!」という思わず
うなずきたくなる一文も秀逸です。見事なレビューでした。
中学生の部 大賞
作品紹介
==== 若島 秋乃さん(中1) ====
==== 富山県より応募 ====
作品名 僕のヒーローアカデミア
出版社 集英社(少年ジャンプ)
作者 堀越耕平
<書籍詳細はコチラから>
https://www.shonenjump.com/j/rensai/myhero.html
ーー若島さんのブックレビューはこちらーー
これは無個性でもヒーローに憧れる主人公の緑谷出久の物語。ある日、No.1ヒーローオールマイトと出会い、個性を受け継ぐことに。
果たして緑谷出久は憧れのヒーローになれるのだろうか?
僕のヒーローアカデミアで目を離せないのは主人公の緑谷出久。出久はオールマイトの個性に耐えきれず腕を何回壊しても、決してあきらめない。自分が限界を超えても、ヴィランから人々を助けようとする。この姿に私は心を打たれました。またヴィランと戦っているとき、自分がボロボロになっているときなど、どんな状況であろうとも絶対に笑顔を絶やしません。おそらく出久は、みんなに安心してもらえるような格好いいヒーローになりたいのだろう。出久が、怯えている一人の少女に笑顔を見せ、他のヒーローと共に一緒に助け出すシーンはとても感動しました。
こんな出久でも、泣き虫だったり、怒った時には言葉づかいが荒くなったりします。でもそれは、裏表がなく優しいからだと思います。私は出久から、諦めないなら必ず実を結ぶということを学びました。また。笑顔でいると人を安心させるだけでなく、優しい人に自然と近づいて行けるのだと思います。少しでも気になった人は読んでみてください。
☆★審査員の先生からのメッセージ★☆
ーー いずみ先生 ーー
「主人公のどんなところがどんな風に好きなのか」
という事を、エピソードなどを使って
しっかり伝えることができていて素晴らしかったです。
主人公がいかに素敵な人なのかということが伝わってきて、
ぜひ物語を読んでこのキャラに出会ってみたいと思いました…!
ーー こみや先生より ーー
若島さんが感動した主人公の性格的魅力が
しっかりと伝わってきました。
格好いいヒーローに憧れつつも人間くささのある
主人公に思わず共感したくなりますね。
最後の若島さんの感想も興味深く、
どうしてそのような感想を持ったのか私も本を読みたくなりました。
ーー レイ先生より ーー
主人公、出久の魅力を
余すところなく表現できました。
また、「ヒーロー」とはどのような存在なのか、
「個性」とは何かなど、考えさせられる内容です。
レビューを読んで、
本の中から出久の「笑顔」を探したくなりました。
高校生の作品紹介
作品紹介
==== 功刀 玄士さん(高2) ====
==== 静岡県より応募 ====
作品名 カラオケ行こ!
出版社 KADOKAWA(エンターブレインブランド)
作者 和山 やま
<書籍詳細はコチラから>
https://www.amazon.co.jp/dp/4047361518
ーー功刀さんのブックレビューはこちらーー
この物語は、変声期を迎えつつ合唱発表会を控える不安定な時期の中学生が、ヤクザに声を掛けられるところから始まる。ただし、ヤクザに中学生を恐喝しようなんてつもりはない。ヤクザはただ歌がうまくなりたいだけだったのだ…。本作の魅力はやはり、立場はおろか性格まで離れた二人が魅せる化学反応だ。真面目な性格で、上記のシビアな時期を迎える中学生・岡 聡実に対し、ヤクザ・成田 狂児のおちゃらけた性格が突き刺さる。
意味不明な状況も相まって四苦八苦する聡実だが、なんだかんだまんざらでもなくなっていき、本音の毒舌をぶつけるようになるが狂児は相も変わらずおちゃらける…と言った様子が非常に微笑ましい。そんな中、発表会も近づいてピリつく聡実が狂児の軽率な発言で車を飛び出してしまう。
しかし、その後のLINEにおいても茶化し続けてブレない狂児にあきれたおかげで逆に緊張がとけるシーンがある。このシーンを代表に「ブレない人が身近にいる安心感」をしみじみと感じられるのがこの本の魅力だと私は感じた。あなたもこの本を読めば、いつもあなたのそばでブレないアイツのことをもっと好きになれるかもしれない。
☆★審査員の先生からのメッセージ★☆
ーー いずみ先生 ーー
作品の売りの部分である「特殊な状況」や「キャラの関係性」
などの面白さを綺麗に抜き出していて、
漫画の導入部を読んだかのように興味を惹かれました!
自分の感想をみんなが興味を持ちやすいポイントに
注目しつつレビューできていて、素晴らしかったです。
ーー こみや先生より ーー
それぞれのキャラの魅力がしっかり立つ説明をしてくれました。
挿絵が思い浮かんできそうな描写が巧みです。
最後の締め部分では「狂児」=「ブレない人」
という魅力を見出し、読み手に考えさせた手法も良かったです。
ーー レイ先生より ーー
ヤクザと中学生・・何とも不思議な取り合わせについて簡潔に説明し、
作品の魅力を「二人が魅せる化学反応」と表現しました。
作品を読んでもいないのに、二人のやり取りが聞こえてくるようです。
「ブレない人」についての独自の視点が、
このレビューを一層、優れたものにしています。
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ご応募ありがとうございました!
改めてご参加ありがとうございました!
今回受賞されなかった方の作品も
たくさん試行錯誤の跡が見られ、
とても素晴らしいものでした・・・
みなさんにもこれからも
素敵な本・マンガの出会いがありますように!
最後までご覧いただきありがとうございました。
引き続きイベントもりだくさんのまなぶてらすを
今後ともよろしくお願いいたします。
まなぶてらす みなみ