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ゆっくり!じっくり!ブックレビューの書き方講座<その1>

みなさんこんにちは。ブックレビューコンテスト特別応援スタッフのたみです。

たみ先生
たみ先生
夏休みが始まりましたね。宿題の進捗状況はいかがでしょうか?読書感想文コンクールに応募されている方も多いでしょう、同じ作品でもいいのでぜひブックレビューにも挑戦してほしいですね!
今夏ブックレビューコンテスト開催します!【まなぶてらす号外メルマガ】こんにちは! まなぶてらすのみなみ・・・ もとい! ブックレビュー案内人のみなみです! 今回は号外メルマガです。 今年...

さて今回のテーマは「ブックレビューの書き方講座 第①弾」!

昨年紹介された<ブックレビュー ワークシート>をもとに説明します⏬

ワークシートのブックレビューは「3段落構成」で

  • 第一ブロック:ストーリー説明本の概要
  • 第二ブロック:本のオススメポイント=自分のお気に入りをアピール!ゾーン
  • 第三ブロック:読んでほしい人をイメージ=読み手の心を動かす!ゾーン

さらに、<第一ブロック>は大きく3つに分かれます。

  1. 登場人物はどんな人?
  2. どんな世界のお話?
  3. ストーリーを整理

今回の記事では、第一ブロックの①〜③をどう切り込んでいくべきか?もっと詳しく説明していきます。

たみ先生
たみ先生
ちょっと細かくて大変ですが、国語の要約問題にも役に立つ内容ですので、最後までぜひ読んでみてくださいね!

ブックレビュー<第一ブロック>を攻略しよう!

では実際にこの3つのセクションにどう取り組むべきか?詳しく書いていきますね。去年の記事ではちびまるこちゃんについて、こういったメモがとられていました。

①登場人物はどんなひと?

登場人物は本を知るために一番大切な要素です。

主人公に加えてその家族や友人、ほかにも頻繁に登場する主要な登場人物を書き出してみましょう。そしてそれぞれの特徴も書いてみると、紹介しやすくなります。

  • 勇敢で正義感が強い人?
  • お調子者で盛り上げ上手な人?
  • 優しくて仲間思いの人?
  • 思い立ったらすぐに行動する人?

②どんな世界のお話?

小説・マンガには「設定」というものがあります。

設定=<時代><舞台><登場人物>といったストーリーの土台となる基本情報

これが読み手に伝わらないと、本の感動・オススメポイントどころか「どんな本なのか」といったベーシックな情報すら、全く伝わらなかったりします。

  • 時間軸:現代?過去?未来?
  • 舞台:日本 vs 外国 (もしくはそれも架空の世界)

この設定を説明してあげると、本で取り上げているのは、どんな世界観なのかをイメージできるようになります。

たみ先生
たみ先生
レビューの書き手にとっては当たり前の<前提>こそ、書くことが大切です。そうすることで、読み手を書物への世界観へしっかりと連れていくことができます。

③ストーリーを整理

本の内容が一言で伝わるような、キーワードを集めましょう!

  • 本のジャンル:小説?マンガ?啓発本?実用書?自叙伝?
  • 本のテーマ:冒険?友情?ミステリー?希望?夢?向上心?あきらめない心?

この「ジャンル」と「テーマ」を組み合わせると、本のイメージが伝わります。例えば・・・

  • 決してあきらめない主人公が活躍する野球マンガ
  • 部員たちとの友情を描いたサッカーマンガ
  • 次の展開が全く読めないミステリー小説
  • 夢を追いかけ続けて成功した実業家の自叙伝

などといった形です。これがうまくいけば(どんなにページ数の長い書物でも)短い文章で本のイメージを伝えることができます。

ブックレビュー第一ブロックの見本

ではここから実際にレビューを書いてみます。今回レビューしたのは、不動の人気コミックONE PIECEです。

これは海賊王を目指す主人公のルフィが繰り出すアドベンチャーコミック。海賊王が残した財宝(ワンピース)を探すために、笑いあり涙ありの冒険がはじまっていく。ルフィと仲間たちは大海賊時代を勝ち抜き、ワンピースを手に入れることができるのだろうか!

たみ先生
たみ先生
世代を超えて知らない人はいないような大人気マンガですが、現在も連載が続いている超長編マンガであります。一見まとめることが難しいように感じますが、第一段落「本の概要ゾーン」を3文程度でまとめてみました!

<見本>のポイント解説

  • これは海賊王を目指す主人公のルフィが繰り出すアドベンチャーコミック。

→本の設定・全体像を説明する

  • 海賊王が残した財宝(ワンピース)を探すために、笑いあり涙ありの冒険がはじまっていく。

→さらに、物語の方向性を伝える。イメージがさらに膨らむようにする。

  • ルフィと仲間たちは大海賊時代を勝ち抜き、ワンピースを手に入れることができるのだろうか!

→物語の展開に期待を抱かせるような形でしめる。

この第一ブロックのカギ

ONE PIECE未読の人には「へぇー、海賊が冒険する話で、笑いも涙もあるんだ」とイメージでき、また読んだことがある人にも「そうそう、そんな本だよね!」って思ってもらえる文章だと思います。

第一ブロックの役割は<設定とストーリーの方向性を簡潔にわかりやすく伝えること>

テーマとなるキーワードを必ず含めましょう。わたしがイメージしたキーワードは5つで「海賊王」「仲間」「笑い」「涙」「冒険」でした。

たみ先生
たみ先生
まさに国語の記述問題そのもの。問:ONE PIECEのストーリー概要を、次の5つの言葉を含めて簡単に説明しなさい…そんな問題は存在しませんが、だからこそブックレビューの練習は記述対策にもつながるのです

さいごに

さて第一ブロックの書き方講座はいかがでしたか?書き方をイメージしていただけたでしょうか?

でもこれで満足してはいけません。ブックレビューの面白いところはここからです。第二ブロックの「本のオススメポイント=自分のお気に入りをアピール!ゾーン」で自分の思いを存分に伝えてください。

でもどうやってまとめたらいいのか?

次回のNEWS記事では、第二ブロックと第三ブロックの書き方を、詳しく解説していきたいと思いますので、楽しみにしていてください。

ゆっくり!じっくり!ブックレビューの書き方講座<その2>みなさんこんにちは。ブックレビュー特別応援スタッフのたみです。 前回はブックレビューの書き方講座第一段として、ストーリー概...

最後までご覧いただきありがとうございました。

たみ

ABOUT ME
たみ
まなぶてらす現代文講師のたみです。 毎日当たり前にしゃべっている言語なのに、どうして国語のテストってこんなに難しいんだろう?わたしも中学生の時に同じ疑問を持っていました。実はわたし、中学1,2年では国語の点数が5教科の中で1番低かったんです。でも中学3年生から少しずつ点数が上がっていき、今では得意教科になりました。 国語の力が身につくとほかの教科の点数も確実に上がります。一緒に国語の力を身につけましょう!