そろばんには検定試験があり、受験して合格することでどんどん上のレベルの「級」に進んでいけますが、具体的に何級から難しいイメージを持たれていますか?
結論ですが、一般的に、そろばんは以下の2つの級が進級の壁とされていて、難易度の境界線となっています。
- そろばん6級
- そろばん3級
そこで、この記事では、そろばん6級と3級の取得が難しいとされる具体的な理由や、合格するためのポイントなどをくわしく解説していきます。
記事を読むことで、そろばんの進級に足踏みしていた方でも、合格までの道のりが明白に見えるようになり、検定試験に向けて前向きに練習を進められるでしょう。

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そろばんの級における基礎知識

そろばんには「級」というレベルがあり、以下のように、上から順に級の数字が小さくなっていくに連れてレベルが高くなっていきます。
- そろばん10.9級(初歩)
- そろばん8級
- そろばん7級
- そろばん6級(中級)
- そろばん5級
- そろばん4級
- そろばん3級(上級)
- そろばん2級
- そろばん1級
そろばん1級の次は「段位」というレベルもあり、初段から始まって十段が最高です。
「級」や「段位」といったレベルについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。

そろばん6級の取得が難しいとされる理由3選

そろばん6級の取得が難しいとされているのは、次の3つの理由からです。
- わり算の割る数が2桁になる
- 見取り算とかけ算も桁数が増えて難しくなる
- 合格の基準が珠算7級と比較してグッと上がる
特にそろばん6級を練習中で苦戦されている方は、くわしい理由をチェックしてみて、なぜ伸び悩んでいるかを探ってみましょう。
① わり算の割る数が2桁になる
そろばん6級のわり算では、割る数が2桁の計算問題が出題されます。
割る数が2桁になることで、以下の新しいそろばんのやり方を新たに覚える必要が出てきます。
- 還元(かんげん)
- 九立商(きゅうりっしょう)
簡単に説明すると「還元」とは戻し算のことで、「九立商」とは答えに9を置く問題のことです。
どちらも正しいやり方を知らなければミスにつながるため、つまずく生徒が多いです。
「還元」や「九立商」についてもっと学びたい方は、以下の記事を合わせてご覧ください。

そろばん8級と7級のわり算では割る数が1桁だったところを、6級に入って突然割る数が増えることで、困惑する生徒が非常に多いです。
実際に、新しいことを学ぶのが苦手なタイプのお子さんは、6級での新しいやり方を受け入れがたく、苦戦されることがあります。
しかし、適切な手順を踏んで学習すれば、そろばん6級も問題なくできるようになるので、慣れるまで踏ん張ってがんばりましょう。
② 見取り算とかけ算も桁数が増えて難しくなる
そろばん6級は、わり算で割る数が増えるだけでなく、見取り算とかけ算の桁数も増えて難しくなります。
具体的には、そろばん7級までは見取り算が2桁揃いの問題だったところ、6級に入ると以下のように3桁揃いの問題となります。

また、かけ算ではそろばん7級が2桁×2桁だったのに対し、6級になると3桁×2桁または2桁×3桁の問題へとレベルアップします。
かけ算と見取り算のやり方やさらにくわしい情報を得たい方は、以下の記事を合わせてご確認ください。


③ 合格の基準が珠算7級と比較してグッと上がる
以下のそろばん6級の合格基準をご覧ください。
そろばん6級は、7級と比較して、問題数がかけ算10問とわり算10問の全部で20問増えているのがわかります。
また、制限時間が30分と7級までに比べて10分増えているほか、合格基準の点数も6割から7割以上に変更していることから、難易度の違いは明らかです。
そろばん3級の取得が難しいとされる理由3選

次に、そろばん3級の取得が難しいとされているのは、以下の3つの理由からです。
- 小数点の問題が出てくる
- 見取り算の桁数が多く間違えやすい
- 集中力とスピード力の両方が必要
そろばん3級になると、中級レベルまでとはまた別で、上級ならではの難しさが新たに出てくるので、具体的にどのような点が頭を悩ませることが多いのかを確認してみましょう。
① 小数点の問題が出てくる
そろばん3級になると、かけ算とわり算の問題に小数点の計算が出てきます。
小数点の問題の解き方は、やり方をしっかりとマスターできていなければ、答えの桁や小数点をつける位置を間違えるため、不正解になってしまいます。
そろばん3級の小数点の問題がどのようなものか気になる方は、以下の記事を合わせてご参考ください。

② 見取り算の桁数が多く間違えやすい
そろばん3級になると、以下のように見取り算の桁数が6桁になります。

桁数が増えると、より丁寧にそろばんを置かなければ、当然間違いを引き起こしやすくなります。
ほかの級の見取り算の桁数についても知りたい方は、以下の記事が参考になります。

③ 集中力とスピード力の両方が必要
そろばん4級では300点満点で210点以上での合格だったのに対し、3級になると300点満点で240点以上での合格と8割超えが求められます。
問題の内容や桁数の難易度が上がっている中で、得点も今まで以上に気にしていかなければなりません。
高得点を取るためには、「集中力」と「スピード力」の両方が必要です。
検定試験だけでなく普段の練習の際も、もし時間内に問題を全て解き切ることができていれば、余った時間はできた問題のやり直しをするようにしましょう。
答えが本当に合っているのかやり直しをすることで、間違った答えを正解にできます。
実際に、やり直しをすることを忠告していたのにもかかわらず、時間内に問題を全てできたことから余った時間はボーッとしてしまい、検定試験に不合格になった子がいます。
そろばんの検定試験は、数分、数秒で得点を少しでも上げられるということを知っておいてください。
そろばん6級と3級の検定試験に合格するにはどうしたら良い?

そろばん6級と3級が難しいとされる理由について見てきましたが、中には「合格できる気がしない…」と落ち込んだ方もいるかもしれません。
そこで、現役珠算講師が、そろばん6級と3級に合格するためのアドバイスを発表します。
ぜひ実践して、そろばん6級と3級の合格を掴み取ってください。
そろばん6級合格へのポイント
そろばん6級を合格するポイントは、ずばり、わり算の「還元」の練習を繰り返し、苦手意識をなくすことです。
6級のわり算は難しく感じる方が多いですが、やり方さえ理解できていれば、あとは練習を積み重ねることでしっかり習得できます。
そろばん6級のわり算ですが、九九を素速く思い出すことのも合格の秘訣です。
たとえば、9×9=81を思い出すときに、9の段の九九を「9×1=9、9×2=18…」というように一から数えていると答えを出すのにとても時間がかかってしまいます。
九九は途中からでも数式を思い出せるように、早めに完璧に覚えてしまいましょう。
そろばん3級合格へのポイント
そろばん3級合格のポイントは、ずばり、次の2つです。
- 小数点の問題の解き方をしっかり覚える
- 時間を計って繰り返し練習する
そろばん3級のかけ算とわり算には、小数点の入った問題が出てくるので、一見難しそうに感じますが、やり方さえわかっていれば実はそこまで難しいものではありません。
小数点の問題の答えが何度も合わない場合は、正しいやり方が身についていない恐れがあるので、「まなぶてらす」の先生にどこで引っかかっているのか見てもらいましょう。
また、そろばん3級は制限時間内に高得点を取ることが求められているので、自分で練習する際にも検定試験と同じ時間を設定して、本番に見立てて練習するようにしましょう。
正しいやり方で時間を意識して練習を何度も繰り返すことで、必ずそろばん3級にも合格できます。
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サービス名 | まなぶてらす |
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運営企業 | 株式会社ドリームエデュケーション |
サービス開始 | 2016年5月 |
授業時間 | 50分 |
※授業料は1ポイント1.1円のポイント制で、講師によって必要ポイント数が異なる
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過去には、在籍しているそろばんの先生たちと一緒に、公式そろばん問題集を出版した経験もあるほどです。

そんな私たち「まなぶてらす」のなかでも、おすすめのそろばんの先生を紹介します。
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きよみ先生:講師歴15年を超えるベテラン先生
- 講師歴16年目のベテランそろばん先生
- 200人を超える生徒を指導
- 競技大会の大会問題作成や読み上げ算委員の経験アリ
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- 全学年対応
- 全珠連珠算8段、暗算9段保有
- 実力、経験ともに圧倒的なそろばんのプロフェッショナル
そろばんが何級から難しいかに関するよくある質問
そろばんが何級から難しいかに関するよくある質問を紹介します。
Q1.そろばんの3級を乗り越えられたら、2級はすぐに合格できますか?
そろばん2級になると見取り算に新しくマイナス計算が出てくるほか、桁数も3級と比べて増えるため、3級を乗り越えられたら2級にすぐに合格できるということはありません。
そろばん2級に合格するためにも、3級までと同様に正しい練習を積み重ねることが大切です。
マイナス計算のやり方について興味のある方は、以下の記事が参考になります。

Q2.履歴書や中学受験に有利となるのは、そろばん何級からですか?
一般的には、そろばん3級を取得できれば受験に有利になることがあるほか、履歴書にも書けます。
そろばん2級や1級、段位にもなれば、さらに優遇されることが増えるでしょう。
Q3.そろばん3級・6級を取得するにはどれくらいの期間練習する必要がありますか?
お子さんの性格や年齢、練習頻度によってさまざまなので、そろばん3級・6級の取得までにどれくらいの期間がかかるかは一概にはいえません。
平均的な期間は以下の記事が参考になるので、気になる方はご覧ください。

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