そろばん講師として現場で指導を行っていると、初めてレッスンを受けられる方の中に、具体的にそろばんでどのようなことができるようになるか知らないという声をよく聴きます。
そろばんを習うと、最初にできるようになる計算方法は足し算です。
そこで、この記事ではそろばんのイロハのイとも言える足し算のやり方を初心者の方でもわかるように詳しく解説します。
読むとそろばんの基本的な足し算の計算方法がわかり、そろばんをあまり知らない方でもどのようにして計算するかのイメージを持てるようになるでしょう。
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そろばんの足し算をするときの姿勢をマスターしよう
足し算はそろばんの基本中の基本ですが、この基本の段階から「姿勢を正す」ことが大切です。
そろばんをするときに姿勢が崩れていると、珠を正確に置けなかったり答えにミスが増えたりするからです。
以下、そろばんの足し算をする際に気をつける姿勢のポイントを確認しておきましょう。
- 背筋を伸ばし両足を揃える
- 肩の力を抜く
- そろばんを体の中心に持ってくる
- 左手をそろばんに添える
- 右手の筆記用具の持ち方を覚える
体に力を入れすぎると、手まで緊張が伝わり上手くそろばんを置けないため、背筋を伸ばしつつも肩の力を抜いてリラックスしてください。
そろばんを体の中心に持ってきて、左手をそろばんの端に軽く添えましょう。
右手は、以下のように鉛筆の先が左向きになるようにして持った後、手のひらを下に向けて人差し指と親指だけを広げ、ほかの指はしっかりと鉛筆を握っておきます。
指と右腕がスムーズに動くよう、右腕は机につけずに少し浮かせた状態にしましょう。
そろばんの足し算のやり方を習得していても、姿勢が悪いことで指が使わない珠にあたってしまったり一発で正確に置けなかったりして、計算ミスが出やすくなります。
そろばんが上達する子の多くは、早いうちから正しい姿勢で取り組むことを徹底できていることが多い印象です。
そろばんの足し算に必要な珠「1〜9」の動かし方を解説
紹介する次の4つの足し算のやり方を学ぶにあたり、そろばんの珠「1〜9」の動かし方を知っておく必要があります。
- シンプルな足し算
- 5を作る足し算
- 繰り上がりの足し算
- 2桁の足し算
そろばんの珠の1〜9の動かし方を、以下で確認しておきましょう。
そろばん上の黒い点(定位点)が一の位です。
一珠を足すときは親指を使います。
五珠は、足すときも引くときも人差し指を使います。
足す6〜9のように一珠と五珠を動かすときは、親指と人差し指を同時に使いましょう。
引く6〜9も同じく親指と人差し指を同時に使います。
一珠を引くときは人差し指を使いましょう。
最初にそろばんの珠の動かし方や指づかいをしっかり覚えておくと、基礎が定着していることから、これまでの経験上、スムーズに成長していく子が多かった印象です。
簡単だからと基礎をないがしろにせず、丁寧に取り組みましょう。
シンプルな足し算の練習問題①:1+3
では、そろばんのシンプルな足し算の練習問題を解いてみましょう。
親指で1を足します。
次に、親指で3を足します。
一珠が4個あるので、答えは4です。
シンプルな足し算の練習問題②:2+7
もう一問、そろばんのシンプルな足し算の練習問題を解いてみましょう。
親指で2を足します。
次に、親指と人差し指を同時に使い7を足します。
一珠が4個と五珠が1個あるので、答えは9です。
5を作る足し算のやり方を練習しよう
次に、「2+3」や「4+1」のような答えが5になるそろばんの足し算のやり方を紹介します。
5を作る足し算の練習問題①:2+3
5を作る足し算の練習問題を解いてみましょう。
親指で2を足します。
次に3を足そうとしますが、一珠がすでに2個あるのでどうするか迷うでしょう。
このようなときは、五の部屋が空いていると考え、五珠を使ってください。
頭の中で「2+3=5」を計算し、そろばんを5の形にしましょう。
まだ小さいお子さんなどで、頭の中ですぐに計算するのが難しいときは、指を使って計算しても構いません。
また、5を作る足し算のやり方の順番は、上からすると覚えておきましょう。
答えは5です。
5を作る足し算の練習問題②:4+1
もう一問、5を作る足し算の練習問題を解いてみましょう。
親指で4を足します。
次に1を足そうとしますが、一珠がすでに4個あるのでどうするか迷うでしょう。
このようなときは、五の部屋が空いていると考え、五珠を使ってください。
指を使うか頭の中で「4+1=5」を計算し、そろばんを上から順に5の形にしましょう。
答えは5です。
「五の部屋が空いている」が注目ポイントです。
ここにしっかりと気がつける子は、次に出てくる足し算の繰り上がりの計算もスムーズに進めていける印象です。
足せないわけではないので、五珠を使えるか確認することも頭に入れておきましょう。
繰り上がりの足し算のやり方を練習しよう
次に、「1+9」や「2+8」のような答えが10になる繰り上がりの足し算のやり方を紹介します。
繰り上がりの足し算をするには「友だちの数」を覚えておく必要があります。
友だちの数とは合わせて10になるペアの数のことです。
たとえば、1と友だちの数は9、2と友だちの数は8になります。
繰り上がりの足し算ができるようになるためには、以下を覚えておくと良いです。
- 1足せないときは、9を引いてから10を足す
- 2足せないときは、8を引いてから10を足す
- 3足せないときは、7を引いてから10を足す
- 4足せないときは、6を引いてから10を足す
- 5足せないときは、5を引いてから10を足す
- 6足せないときは、4を引いてから10を足す
- 7足せないときは、3を引いてから10を足す
- 8足せないときは、2を引いてから10を足す
- 9足せないときは、1を引いてから10を足す
何度も口に出して読むことで、次第に覚えられるようになります。
繰り上がりの足し算の練習問題①:1+9
繰り上がりの足し算の練習問題を解いてみましょう。
親指で1を足します。
次に9を足そうとしますが、9足せません。
足せないときは、友だちの数の出番です。
と声に出して読み、そのとおりにそろばんの珠を動かしてみましょう。
隣の十の位に繰り上がったので、答えは10です。
繰り上がりの足し算の練習問題②:2+8
もう一問、繰り上がりの足し算の練習問題を解いてみましょう。
親指で2を足します。
次に8を足そうとしますが、8足せません。
足せないときは、友だちの数の出番です。
と声に出して読み、そのとおりにそろばんの珠を動かしてみましょう。
答えは10です。
2桁の足し算のやり方を練習しよう
1桁+1桁の足し算ができるようになったので、次は2桁の足し算のやり方を練習しましょう。
2桁の足し算も1桁のときと同じ計算方法で答えを出せます。
基本的な2桁の足し算の練習問題①:31+16
基本的な2桁の足し算の練習問題を解いてみましょう。
2桁なので、一の位と十の位を使います。
親指で十の位に3、一の位に1を足します。
次に、親指で十の位に1、親指と人差し指で同時に一の位に6を足します。
答えは47です。
繰り上がりの2桁の足し算の練習問題②:27+45
最後に、繰り上がりの2桁の足し算の練習問題を解いてみましょう。
2桁なので、一の位と十の位を使います。
親指で十の位に2、親指と人差し指で同時に一の位に7を足します。
次に、十の位に4を足そうとしますが、一珠がすでに2個置かれているのでどうするか迷うでしょう。
このようなときは、五の部屋が空いていると考え、五珠を使ってください。
指を使うか頭の中で「2+4=6」を計算し、そろばんを上から順に6の形にしましょう。
後は、一の位に5を足そうとしますが、5足せません。
足せないときは、友だちの数の出番です。
と声に出して読み、そのとおりにそろばんの珠を動かしてみましょう。
よって、答えは72です。
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さとっち先生:全九州珠算競技大会入賞歴アリ
- 小中高対応
- 日珠連珠算5段、暗算7段保有
- 現在は同志社大学ロースクール在籍
そろばんの足し算のやり方に関するよくある質問
そろばんの足し算のやり方に関するよくある質問を紹介します。
Q1.そろばんは足し算のほかにどんなことができますか?
そろばんは解説した足し算のほかにも、以下の計算ができます。
- 引き算
- かけ算
- 割り算
足し算のやり方にはこの記事で解説したとおり引き算も出てきますが、さらに詳しく引き算のやり方を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
※引き算リンク貼る
Q2.そろばんの見取算とはどういった計算ですか?
そろばんの足し算と引き算のことをまとめて「見取算」と呼びます。
たとえば、以下のような計算式が見取算です。
Q3.そろばんの足し算はいつ習うかわかりましたが、ほかの計算方法はいつ学べますか?
そろばんでかけ算を学べるのは、一の位から百の位までの見取算ができるようになってからです。
具体的には、珠算9級からかけ算の練習をスタートします。
割り算の学習は、珠算8級からです。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事を合わせてご参考ください。
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