こんにちは!
まなぶてらす音読講師のまきえです!
まだ寒さの残る3月のはじめ…
とあるイベントが告知されました。
ーーーーまなぶてらす初!音読コンテストーーー
いよいよ課題の提出期間に突入します(^^)/
(4/1~5/8)
イベントが告知されてすぐ、勢いよく取り組み、
早く提出したくてうずうずしていた生徒さんもいらっしゃるとか!
嬉しいかぎりです。
私も、もう一人の審査員のたみ先生も、とっても楽しみにしております。
でも、ちょっと待って!
もしかしたら、もっと上手になるかもしれません。
今日は音読のコツについてお話しましょう。
(はじめに)上手な音読は、どんな音読?
まず・・・
上手な音読とは、どんな音読をイメージしますか?
(^^)/「ハイ!大きな声で元気に読む!」
すてき!!
まずは2メートル先の人に聞かせる音量をベースにしてみましょう。
内容によって距離を縮めたり伸ばしたりすることを忘れずに。
聞こえないと意味がないので、
ひそひそ話であっても、
1メートル先には聞こえるように読みます。
ボリュームは落とすかわりに、息を強くすると多少離れていても届きます。
( ̄д ̄)「スラスラ読めたらいいんでしょ~?」
はい。
絶対条件です。
でもそれだけ??
!(^^)!「スラスラ速く読む!」
ん?なんでですか?
速く読んでいいのは外郎売り(歌舞伎の早口口上)くらいです。
(しかも厳密には速く読むだけではだめ。)
基本的なスピードは、
音読する文章を、見たことも聞いたこともない人が、理解しやすい速度です。
体感的には「ゆっくり」読んでください。
それが聞いている人にとっての「ふつう」の速度だったりします。
その「ふつう」をベースに、内容や気持ちにあわせて、変化をつけましょう。
(>_<)「えーと…あとは…棒読みしない!」
はい!!これ!!
よく学校でもお家でも言われますよね!
じゃあ棒読みじゃない読み方って?
(´・ω・)?「気持ちをこめた読み方?」
うんうん、確かに上手に聞こえるし大切な事ですけれど、厳密には違います。
棒読みだけど、心の中は気持ちであふれている人も、中にはいます。
棒読みとは、もっとシンプルにとらえてOKです。
棒読みの「棒」とは、音が棒なんです。
日本語の命である、高低差が小さい読み方を棒読みと言います。
英語の辞書をひくと、アクセント、単語の中で強くするところが表記されていますよね?
国語の辞書には載っていません。
単語レベルでは、その中に強弱はないからです。
そのかわりに何があるか?
高低アクセントが存在するのです。
その筋の人は、通称”あくじ”(悪事ではなく、アクセント辞典の略です笑)をひくのですが、専門書ゆえ、なかなかのお値段です。
音読コンテストに参加するみなさんは、2つのポイントを覚えておけば大丈夫!
・・・
【音読ポイント:その壱】
『共通語アクセントにおける日本語の単語は、2音目で必ず上がるか下がる』
・上がる場合 例)おんどく
思い切りよく上がってください!ド♪からミ♪くらいのイメージで!
ミ♪ ん ど く
ド♪ お
・下がる場合 例)コンテスト
ミ♪ コ
ド♪ ン テ ス ト
※下がるときのコツは一音目を高くとっておくこと。低いところからは下げにくいです。
【音読ポイント:その弐】
『日本語の文は上から下へとおりてくる』
例文)https://urlzs.com/cyEyP
基本的に、文頭が一番高く、文末が一番低くなります。
文の頭は、はりきり気味に引き上げて、
文のおしりを、ストンと落としましょう。
おしりでぴょこん!と跳ね上げるのは厳禁です。
なぜこれが、上手な音読なのでしょう?
これには、きちんとした理由があるのです。
音読というのは音です。
音のみで聞いた時に、文脈を見失わないようにするために、こういう仕組みがあるのです。
文が上から下へと流れると、
主語(高)・述語(低)
修飾語(高)・被修飾語(低)
常にこういう関係が保たれます。
(※倒置の文はのぞきます)
そして、この関係を意図的に崩すとき、
読み手が印象に残したい言葉や意図が浮かび上がるのです。
恥ずかしがりやで、声もすごく小さいけれど、
国語の成績がよい子に音読をしてもらうと、
あまり教えていなくても、これが正確にできている場合が多いです。
気持ちをこめるのに、照れはあるかもしれないけれど、
内容を正確に理解して、その理解とともに、正確な情報を伝える音の仕組みが身についているのです。
これは、音読において、気持ちをこめるのと、同じレベルで大切なことだと思っています。
このレベルで音読ができるということは、論理的に文を理解しながら黙読ができることにつながります。
音読が、きちんと取り組めば、国語の勉強に役立つという所以は、こういう部分も大きいのです。
【大事なエッセンス】気持ちを込めて読もう!
そして!
コンテスト課題提出にむけてのもうワンステップ。
最後はやはり??
(^^)/(^^)/(^^)/「気持ちをこめる!!」
こちらがはずせないポイントになります。
スラスラ読めるのに加えて、
日本語ならではの高低アクセント・流れを生かすことができたら、
強固な土台が完成です!
自由自在に喜怒哀楽をのせていきましょう。
喜びをあらわしたかったら?
・笑顔で!(表情は声色に影響します)
・音の高低差を、ド♪からファ♪やソ♪ぐらい大きくする!
怒りを表したかったら?
・ベースの音量よりも強く!走れメロスの王様みたいに、静かにゆっくり言うのも迫力がありますね!
哀(かな)しみは?
・笑顔禁止!
・音の高低差を、わざとせばめるのも一つです。暗いイメージを与えます。
楽しさは?
・笑顔100パーセントで!
・発音をどっしり強くというより、軽やかに。
そのほか、
きめゼリフ、きめフレーズの前には、
他の部分より長くポーズ(間)をとるのも、
すぐに取り入れられる定番の工夫です。
・・・
さあ!
ああしてやろう、こうしてやろうと案が浮かんできてしまった人!
期間中、提出できるのは1回だけではありせん。
♪マイベスト音読♪
お待ちしております!!!