こんにちは。 講師のかすみそうです。
息子と二人暮らしの働くシングルマザーです。
「作文苦手!」
そんな方に必見!
作文を簡単にレベルアップさせる3つのコツをご紹介!
1) 作文用紙が配られても「すぐに書かない」
これ、実は「最重要事項!」と私は常に伝えています。
小説家になったつもりで「何を書くか」を練った上で
作文用紙に書き始めてください。
授業で作文を扱うときは、私はまず作文用紙を奪い取り、
A4の白紙用紙を渡します。
そこに「書きたいこと」を「好きなだけ」書き出してもらいます。
「書きたいことがない」
そんな場合には、状況に合わせてこんな声かけをします。
~遠足の作文~
・いつ行ったの?
・どこに行ったの?
・どんな方法で行ったの?
・到着したら最初に何をした?
・到着してからの活動を全部書いて。
・お昼ご飯は何を食べた?
・お昼ご飯の後は何をした?
・帰りはどんなふうに帰ってきた?
・クラスメイトとどんな話をした?
そうです。
まず「事実を全部」洗い出してもらうんです。
~読書感想文の場合~
・好きな登場人物、教えて?
・嫌いな登場人物はだれ?
・好きな場面はどんな場面?
・嫌いなシーンはどんなところ?
こちらも同様に「本から直接得られる情報」を
「好き」「嫌い」に分けて書き出してもらいます。
実は「まず作文用紙に書き始める」というタイプでは、
上記の「事実」を書き出して作文用紙を埋めてしまう、
ということがよく起こってしまうんです。
そのためまずは作文用紙以外のものと向き合って
事実を全部出してしまいます。
事実が全部出てきたら、次の質問は。。。
「この中で一番書きたいことを選んで」
です。
作文用紙の量によって2つから3つくらいまで「書きたいこと」を
選んでもらいます。
これで「書きたいこと」が決まりました。
では次のポイントです。
2) 「なんで?・どうして?」を大切に
「書きたいこと」が決まったら、次は「書きたい内容」を
決めていきます。
作文用紙は。。。まだ登場しません。
遠足の作文で公園でアスレチックをした場面を書きたい、
そう決まった場合には
・どうしてその場面が書きたいのか?
・具体的にアスレチックのどんなものが楽しかったのか?
・どうしてそれが「楽しい」と感じたのか?
・アスレチックで何かハプニングがあったのか?
・なぜ、そのハプニングは起こったのか?
などなど、尋問か、というくらい「なんで?」「どうして?」
「何があったの?」と聞いていきます。
これを「自問自答」できるようになれば、作文を書くのが
ぐっと楽になります。
実は「作文が嫌い」というお子さまの多くが「こんなに書けない」と
作文用紙をにらんでいます。
でもどうでしょう?
1) 2)のステップを踏んで、書きたいことを決めて、書きたい理由を
明確にしていくと、実は作文用紙から溢れるほどに中身が出てきます。
事実として、どんなにいやいやでもこの作業を最後まで一緒に
やった場合、
「作文用紙に書ききれなくなった」
と話すお子さまがどんどん出てきました。
「書けない」と悩んでいたところから考えると大きな大きな
成長だと私は考えています。
もちろん、ここまで書ければ「事実を書き上げる」状態だった
作文から、「自分の気持ちを含んだ」作文にランクアップしています。
間違いなく、書いているお子さま自身の言葉や気持ちをたくさん含んだ
いい作文になっています。
これをさらにランクアップするために
3) 日常生活に結び付ける
というポイントを加えさせていただきます。
遠足はあくまで「非日常」の行動です。
それを、毎日の生活に結び付けて書き終えることができると、
作文の品質アップは間違いありません。
というわけで、授業であれば私はこんな質問をしています。
「その楽しかったことを毎日しようと思えばどうしたらいい?」
「その嫌だったことを解決するには、どうしよう?」
ざっくりいうと「これからどうする?」「あなたならどうする?」
といった質問です。
山の上で食べたお弁当がおいしかった、という作文を書いたお子さん。
「すごく疲れて、お腹がすいていたからお弁当がいつもより
おいしく感じた。これから毎日、なんでも全力で取り組んで
ごはんの時間には疲れて、お腹がすいている状態にしたい。」
なんてまとめてくれました。
このまとめで「この子ならでは」の作文になったと感じました。
同じようにお弁当について書いたお子さんのまとめでこんなものが
ありました。
「お母さんに作ってほしいおかずを詳しく伝えたから、おいしくて
嬉しいお弁当だった。
お弁当のことだけでなく、普段お母さんと話すときも、詳しく話を
することが大切かも、と感じた」
遠足のお弁当から、日常会話に目を向けた素敵なまとめだと
私は感じました。
1) すぐに書き始めず、「何を書くか」を決める
2) 「なんで?」「どうして?」で内容を深める
3) 自分の今の状況とリンクさせる
まとめると、こんな感じになります。
1つ1つ、少しずつ練習が必要な部分もありますが
各年齢に合わせて、少しずつ少しずつ自分の意見や考えを
書き表す練習を積んでいくことで、きっと
「作文得意!」
と変わっていくと感じています。
参考になればうれしいです。
読んでくださって、ありがとうございました。