こんにちは、まなぶてらすです。
今回は、「作文/小論文」について書きたいと思います。
作文小論文において最も大きな誤解は
「何を書けば合格か?」という考え方です。
作文や小論文は「何をかけ」という知識的な視点で点数をつけていないです。
要するに
「賛成」と書いてれば合格とか「反対」と書いていれば不合格
というわけではないのです。
意見は「どんな内容でもいい」。
それよりも、「その意見をどう伝えたか」を採点するのが、作文/小論文です。
(※どんな内容でもいいといっても反社会的な意見や爆弾発言はNGです)
採点官は、
「この意見をどう説明してくれるか?」
という説明の部分を見たがっているのです。
そういう意味で、「何を書けばいいですか?」という考え方は間違いになります。
では、どう書けばいいか?ということですね。
一番重要な評価基準は、「論理的に書く」ということです。
そもそも論理とは、「自分の意見をより多くの人にわかってもらう道具」です。
世の中に自分の意見と同じ人しかいなかったら言い争いはおきません。
説明不要で納得しあえます。
しかし、実際には、意見や考えは様々な形があります。
賛成という意見もあれば反対という意見もある。
キレイだと思う人もいれば汚いと思う人もいます。
良いと思う人がいれば悪いと思う人がいます。
このように、意見や考えというのは、非常に多様なのです。
そのためにあるのが、「論理」ということです。
さてでは、実際に論理的に書くことで
気を付けなければいけないことはなんでしょうか。
今回は「事実と意見を区別する」という論理の作法をお伝えします。
作文、小論文初心者の方が
一番最初の添削で減点されるポイントは
意見と事実がごっちゃになっているからです。
まず、意見と事実の区別についてです。
意見=その人の感覚、思い、考え=人によって異なる
事実=現実に存在する事象、データ=人によって異ならない
例えば、
”この椅子は座り心地がいい”
これは、意見でしょうか?事実でしょうか?
心地よいかわるいかという基準は人によって異なります。
良いと感じる人もいれば、悪いと感じる人もいます。
よって”この椅子は座り心地が良い”というのは意見になります。
では、
”ここに椅子が4つある”
これは、意見でしょうか?事実でしょうか?
これは、事実ですね。
4つがあるという目の前の現実は、だれが見てもそうです。
日本人が見ようが、外国人が見ようが、老若男女問わず同じ4つの椅子です。
ですので、これは事実です。
このように、意見と事実という区別をつけて説明をしていく必要があります。
最も悪い説明の仕方は
「この椅子の座り心地は良いと思う。なぜなら良いと思うからだ」
↑こういう言い方です。
”座り心地いいと思う”←ここはOKです。
意見ですので、自由に書いて大丈夫です。
ただ、そのあとの説明がまずいですね。
”良いと思うから”と説明しています。
この文章を座り心地を悪いと感じている人からすれば
全く納得がいかない説明です。
ではどうすればよいのでしょうか?
「この椅子の座り心地は良いと思う。なぜなら、
ヒノキが使われている。ヒノキのさわり心地は
リラックス効果をもたらす。」
こういわれたらどうでしょう。
さっきよりグッと説得力が高まりました。
ヒノキという材質は、紛れもない事実です。
そしてヒノキにリラックス効果があることは、
実験でも証明されている部分でもあり、
多くの人が感じたことがある感覚です。
だから説得力が高まっているのです。
このように論理的に書くためには、
意見と事実を分けて考える必要があります。
日常生活でも大切なことですね。
常に自分の意見を連発すると説得力がなくなってしまいます。
今回はここまでです。ありがとうございました。