「そろばん」と「公文」、計算力を付けるという意味では一見似ていますが、特徴や効果は大きく異なります。
そこで、この記事では「そろばんと公文のどっちが良いのか」という疑問に関する、以下の点について解説します。
- そろばんと公文の違いや特徴
- 知っておきたいそろばんと公文の代表的なメリット
- お子さんに合う習い事は結局どっち?
- そろばんと公文に関するよくある質問への回答
教育の最前線で活動するプロの視点でわかりやすく解説するので、そろばんと公文を比較し、計算力やお子さんの中で眠る能力を引き出せるよう参考にしてみてください。
私たち「まなぶてらす」は2016年からオンライン習い事サービスを提供しています。専門的な知識と経験に基づいて、勉強に関する情報をわかりやすく解説します!
そろばんと公文の違いは?特徴を比較!
そろばんと公文はどちらも計算力の向上に効果的です。
両者の違いとしては、そろばんは実践的な計算力に、公文は学習の自立と習慣作りに強みがあります。
それでは、以下でそろばんと公文のそれぞれの特徴をさらに深掘りしていきましょう。
そろばんの特徴
そろばんは計算力を養うための伝統的な方法で、実際に道具を使って視覚的に学ぶ点が特徴です。
そろばんを習うと、計算力以外にも以下の6つの力を身に付けられます。
- 記憶力
- 集中力
- 観察力
- 情報処理能力
- スピード力
- イメージやひらめき力
珠算式暗算は、右脳を使ってそろばんの珠をイメージしながら行うため、暗算の練習をすることで自然と記憶力が身に付きます。
ほかにも、全国珠算教育連盟学術顧問の河野貴美子博士による「珠算式暗算による脳波変化の実験」で、そろばん学習によって集中力が鍛えられることも明らかになりました。
そろばん学習を続け暗算もできるようになると、年齢が上がるに連れて目の前にある課題に対する集中度が高くなるといった結果が出ています。
そろばんを学んでいると、数字を注意深く読む特訓を続けることから観察力も得られるので、さまざまな分析に役立ちます。
右脳で秒速処理を行い、左脳で正確な数字情報に変換しているため、そろばん学習を通して情報処理能力も育てられるでしょう。
そろばん学習では、時間内に問題を解くといったトレーニングでスピード力も身に付くので、将来のビジネスパーソンとしても重宝されます。
また、同様の実験で、そろばん学習によりイメージやひらめき力も身に付くことがわかりました。
そろばんは上達すればするほど、右後頭部のイメージ力で計算ができるようになるほか、集中力の数値がそろばんをしていない人に比べて高くなる結果が出ています。
問題の解決や発明などのひらめきは右脳から発生しています。
新しいことを生み出す発想力は、どの分野でも求められる能力であるため、そろばん学習で身に付けるのがおすすめです。
公文の特徴
公文式の算数や数学は、数を数える問題から高校の数学の問題まで、さまざまなレベルの教材があります。
楽にできる問題から始めて、自分のペースで徐々にステップアップしていけるのが特徴です。
計算問題が多いので、計算力という土台を付けることで、中学や高校の数学が好きな教科になりやすいです。
先生から解き方を教わるのではなく、自力で答えを導き出す必要があるので、自己解決力が養われるでしょう。
知っておきたいそろばんの代表的なメリット3選
そろばんの学習には、知っておいてほしい代表的なメリットが3つあります。
暗算力が身に付く
そろばんを学べば、頭の中でそろばんの珠の絵をイメージして行う暗算力も身に付けられます。
なぜなら、5つの珠で0〜9の数字を表せるそろばんの構造が、イメージを容易にしているからです。
暗算の名人は、なんと16桁の計算が暗算でできるそうです。
暗算は、次で紹介する右脳の発達にも効果があります。
右脳の活性化で頭の回転が良くなる
そろばんを学ぶと、右脳が活性化されて頭の回転が良くなると言われています。
実際に、先ほども紹介した河野貴美子博士による「珠算式暗算による脳波変化の実験」で、そろばん学習が右脳の活性化に関与していることが確かとなっています。
珠算が高段者であるほど、脳のベータ波が右後頭部に大きくあらわれることがわかりました。
また、右脳と左脳の違いは、以下のとおりです。
- 右脳(創造豊かな教育):音楽・感性・創造
- 左脳(詰め込み教育):計算・論理・暗記
そろばん学習は、「珠算の計算は左脳」「暗算の計算は右脳」というように、右脳と左脳をバランスよく使えるのが優れた点です。
筆者は現役珠算講師ですが、保護者の方からよく「そろばんは右脳に良いのですよね?」というご質問をいただきます。
そのとおりで、右脳に効果があるのはもちろんですが、実は左脳も大いに働かせています。
右脳と左脳のどちらも均衡に発達させたい場合にも、そろばんはおすすめです。
検定に合格すると資格が取れる
そろばんは、検定試験を受けて合格すれば、資格が取れるのも魅力的です。
資格は珠算能力があることの証明になり、就職で地頭の良さをアピールできます。
高校や大学の推薦で役立つこともあるので、受けて損することはありません。
筆者は現役珠算講師ですが、保護者の方から中学受験の資格として役立つかご質問いただいた経験があります。
実際、推薦や進学時の評価にそろばんの資格が有利に働くことがあります。
ただし、学校によって方針はさまざまなので、学校の資料や先生の説明などもよく参考にしてみてください。
そろばんにはほかにもさまざまなメリットがあるので、さらに詳しく知りたい方は以下の記事を合わせてご参考ください。
そろばんのデメリットは?
そろばんのデメリットは、学校の算数や数学には対応していないことや、練習や習得に時間がかかることが挙げられます。
学校では深く習わないので、初めは難しく感じることがあるかもしれませんが、そろばんを継続して学習すれば多くの恩恵を得られるでしょう。
知っておきたい公文の代表的なメリット2選
次に、公文も知っておいてほしい代表的なメリットが2つあります。
学校の算数や数学の計算が得意になる
公文は、学校の算数や数学に対応していて、高校までの全範囲の基礎的な計算問題を学べます。
学校の内容の基本的な計算ができるようになることから、複雑な問題の解き方や図形の問題理解と学習に注力できるのがメリットです。
公文での予習が、学校の授業の理解を深められるでしょう。
自分のペースでプリント学習を進められる
公文は自分のペースでプリント学習を進められます。
自分次第で先の学習にどんどん進めるので、やらされている感がなく楽しく学べるでしょう。
勉強の壁を感じさせない、スムーズに学べる仕組みが魅力的なポイントです。
公文のデメリットは?
公文のデメリットとしては、月謝が高いことが挙げられます。
1教科の月額会費が平均8,800円かかり、先生は教えずプリントをひたすら自分で進めていくので、教材代が月謝と考えるとそろばんと比べて割高と感じる方も多いでしょう。
また、図形や文章題は扱わず、各単元の基本の計算部分のみを学習することから、思考力は付きにくいとされていますが、公文式だけに頼らず多くの経験をすることで解決できます。
子どもの習い事ならそろばんと公文のどっち?
結論、子どもの習い事にそろばんと公文のどちらを選べば良いかは、人それぞれです。
どっちが自分の子どもに向いているかまだ迷うという場合は、お子さんのタイプや保護者様のお考えを以下と照らし合わせてみてください。
- 先生の指導に素直で模倣が上手い
- コツコツと練習を続けられる
- コスパ良く子どものさまざまな能力を伸ばしたい
- 学校の先取り学習をしたい
- 自立学習の習慣を身につけたい
- 算数や数学が得意科目になってほしい
公文は、算数や数学以外にも国語や英語などの科目もあることから、受講の仕方次第では、計算力だけでなく読解力などのほかの能力も伸ばせるでしょう。
筆者は現役の珠算講師ですが、ひいき目でなくそろばん学習は本当に良い面ばかりです。
計算力の向上はもちろん、「時間内にやり遂げる力」や「物事を効率よく処理する力」が身に付いたのは紛れもなくそろばんをしていたおかげで、大人になっても役立っています。
また、そろばんを習うと何度も検定試験という本番に挑むので、合格すると「やればできる」といった自信や度胸を付けられるでしょう。
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- 10段保有、全国大会優勝経験あり
- 落ち着いた口調による的確な指導が魅力
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- 全学年対応
- 全珠連珠算8段、暗算9段保有
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そろばんと公文に関するよくある質問
そろばんと公文に関するよくある質問を紹介します。
Q1.中学受験に有利なのはそろばんと公文のどっちですか?
中学受験は、そろばんと公文のどちらを習っていても有利になるでしょう。
そろばんは計算力が身に付くほか、集中するといったゾーンに入る経験ができるので、中学受験でも役立ちます。
公文では、例題を真似して数をこなすといった反復練習ができるほか、国語はさまざまな教材を扱っていて面白いと評価が高く、中学受験の多くの試験に対応できるでしょう。
Q2.計算力を上げるにはそろばんと公文のどっちがいいですか?
計算力を上げるには、そろばんと公文のどちらも効果的です。
そろばんでは暗算力が身に付くのに対して、公文では学校の算数や数学の基本的な計算ができるようになります。
Q3.公文は算数の計算問題をするとイメージできるのですが、そろばんの授業はどのように指導してもらえるのですか?
そろばんの授業では、四則演算を以下の順でできるように指導しています。
- 足し算
- 引き算
- かけ算
- 割り算
現役のオンラインそろばんレッスンの講師である筆者が、四則演算のやり方を解説した記事をご覧になることで、指導イメージを掴みやすいかもしれません。
興味がある方はご覧になってください。
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そろばんと公文のそれぞれの特徴やメリットを紹介しました。
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そろばんと公文のそれぞれの魅力を理解して、子どもの成長に合った選択をし、楽しみながら学べる環境を築くことが大切です。
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