そろばん初心者の方で、そろばんのかけ算のやり方に難解なイメージを持たれている方はいませんか?
実は、そろばんのかけ算はコツさえ掴めば、驚くほどスピーディーに計算できます。
この記事では、初心者でもすぐに使える最速のかけ算のやり方を一から丁寧に解説します。
読むことで、そろばんのかけ算の計算が楽しくできるようになること間違いないでしょう。
一緒にそろばんのかけ算の魅力を体感してみましょう!
私たち「まなぶてらす」は2016年からオンライン習い事サービスを提供しています。専門的な知識と経験に基づいて、勉強に関する情報をわかりやすく解説します!
そろばんのかけ算のやり方は3種類ある
そろばんのかけ算のやり方には、以下の3種類があります。
- 両置き
- 片落とし
- 両落とし
それぞれの方法に独自の特徴がありますが、私たちオンライン習い事サービス「まなぶてらす」では最初から「両落とし」でかけ算を指導しています。
初心者でも始めやすい基本的なやり方から、スピードを意識したテクニックまで、順を追って解説するので、ぜひチェックしてみてください。
① 両置き
「両置き」は、比較的シンプルな方法です。
最初にかけられる数とかける数をそろばんに置いてから計算を始めるので、問題を紙で確認しなくてもよくなり、視線の移動を最小限に抑えられます。
数字の読み間違いのミスも防ぎやすいです。
ただし、そろばんにかけられる数とかける数の2つの数を置くことから、スピード面では期待できません。
② 片落とし
「片落とし」は、そろばんにかける数を置かず、「両置き」から単純に省略する形の方法です。
慣れると「両置き」よりも格段に速く計算できます。
また、挑戦さえすれば意外と簡単に習得できるのも特徴です。
③ 両落とし
「両落とし」とは、名前のとおり「両方置かない」という方法です。
最初からかけられる数もかける数もそろばんに置かないため、使いこなせれば3つの方法の中でもっとも速い計算が可能です。
数字を記憶して計算を進める必要があるため、高い集中力と暗算のスキルが求められます。
そろばんのかけ算をどの方法で教えているかは、教室によって本当にさまざまです。
どの方法が一番優れているとは一概には言えません。
ただ、現役珠算講師の経験上、最初に片落としで練習していた子が途中で両落としに変更した際に、混乱して計算ミスが続いたりスピードが落ちたりするケースを多く見てきました。
方法を途中で変更する場合でも、慣れさえすれば間違いも徐々に減ってきますが、最初から両落としで学べば、次で紹介するメリットを感じられるのでおすすめです。
かけ算の両落としの3つのメリット
まなぶてらすで指導している「両落とし」は、スピード力をつけられる以外にも、次の3つのメリットがあります。
- 桁のミスを起こしにくい
- 概算を把握できる
- 暗算力を高められる
最初に桁数を確認する必要があるため、桁の間違いを起こしにくいのが一つ目の利点です。
また、大きな桁から順に計算を進めるので、概算を把握する習慣が自然と身につきます。
「両落とし」はそろばん式暗算と非常に相性が良く、暗算力をさらに高めるのにも最適です。
「両落とし」は、そろばんを上級や段位まで取得したい方にとって必須のやり方です。
現役珠算講師の経験上、そろばんの大会で上手な選手は、珠算の競技でもスピードを上げるために、そろばんを使わず全て暗算で答えを出します。
そのため、「両落とし」に慣れていなければ、大会で結果を出すのは難しいです。
少しレベルアップした話になりましたが、暗算力を身につけるためにも、「両落とし」の学習が重要です。
かけ算の両落としのデメリット
メリットが多い「両落とし」ですが、デメリットが一つあります。
「両落とし」は位取りが少し難しく、慣れればできるというものではなく、正確に理解していないとできないレベルの技術が求められます。
特に桁数の大きなかけ算の計算を行う場合、ルールをしっかりわかっていなければ、答えが大きく間違ってしまう可能性があり、理解力が必要です。
以下で、そろばん初心者でも「両落とし」が正しくできるように解説するので、ぜひそろばんのかけ算をマスターする手がかりにしてください。
【初心者向け】そろばんのかけ算の練習問題を解説
かけ算の「両落とし」のやり方を珠算級のレベル順に解説していきます。
- 珠算9級レベルのかけ算のやり方:2桁×1桁
- 珠算8級レベルのかけ算のやり方:3桁×1桁
- 珠算7級レベルのかけ算のやり方:2桁×2桁
- 珠算6級レベルのかけ算のやり方:3桁×2桁
そろばんのかけ算を学ぶにあたって、まずは足し算と引き算ができている必要があります。
そろばんの足し算と引き算のやり方を知りたい方は、かけ算の解説を見る前に次の記事を確認しておきましょう。
「両落とし」といっても、教室によってさまざまなやり方がありますが、ここではよく使われている一般的な方法を説明します。
珠算9級レベルのかけ算のやり方:2桁×1桁
そろばんのかけ算は珠算9級から初めて学ぶので、2桁×1桁はもっとも初歩的なレベルです。
では、「83×5」の問題を練習してみましょう。
83は数字が2桁、5は数字が1桁なので、2+1と桁数を合わせて3桁目に指押さえします。
珠算9級では九九を覚えたばかりでうろ覚えの子も多いので、桁数の小さい「かける数」から「かけられる数」へ、つまり右から左の順にかけていくのがわかりやすいです。
つまり、九九の5の段だけ考えれば良いことになります。
- 5×8
- 5×3
の順にかけていきましょう。
5×8=40を指押さえしている所に足したら、隣に指押さえしてください。
次に、5×3=15を指押さえしている所から足します。
よって、答えは415です。
珠算8級レベルのかけ算のやり方:3桁×1桁
次に、珠算8級レベルの3桁×1桁のやり方を説明します。
では、「830×5」の問題を練習してみましょう。
830は数字が3桁、5は数字が1桁なので、3+1と桁数を合わせて4桁目に指押さえします。
- 5×8
- 5×3
- 5×0
の順にかけていきましょう。
5×8=40を指押さえしている所に足したら、隣に指押さえしてください。
次に、5×3=15を指押さえしている所から足します。
最後、5×0は答えが0になるので、何もしなくて問題ありません。
4桁目からスタートしたので、答えは4150です。
上記の問題ですが、現役珠算講師の経験上、4桁目に指押さえをして計算を始めたことを忘れて答えが415になるといった間違いをする子が非常に多いです。
特にまだ小さいお子さんは、桁を意識することがついつい抜けてしまいがちです。
基礎の段階では指をしっかりと押さえ、どこから計算をスタートしたか意識して取り組みましょう。
珠算7級レベルのかけ算のやり方:2桁×2桁
次に、珠算7級レベルの2桁×2桁のやり方を説明します。
では、「19×19」の問題を練習してみましょう。
19は数字が2桁なので、2+2と桁数を合わせて4桁目に指押さえします。
珠算7級からかける数が2桁になるので、左から右に順にかけていくとスムーズに計算しやすいです。
詳しいやり方は、以下の記事で解説しています。
珠算6級レベルのかけ算のやり方:3桁×2桁
次に、珠算6級レベルの3桁×2桁のやり方を説明します。
では、「782×58」の問題を練習してみましょう。
782は数字が3桁、58は数字が2桁なので、3+2と桁数を合わせて5桁目に指押さえします。
- 7×5
- 7×8
- 8×5
- 8×8
- 2×5
- 2×8
と左から右の順にかけていきましょう。
7×5=35を指押さえしている所に足したら、隣に指押さえしてください。
次に、7×8=56を指押さえしている所から足します。
5を足せない時は、5と友達の数の5を引いてから10を足せば良いですよね。
あと残っている計算は82×58なので、56を足し終わったら4桁目(=2桁+2桁)を指押さえしましょう。
8×5=40を指押さえしている所に足したら、隣に指押さえしてください。
次に、8×8=64を指押さえしている所から足します。
6を足せない時は、6と友達の数の4を引いてから10を足せば良いですよね。
あと残っている計算は2×58なので、64を足し終わったら3桁目(=1桁+2桁)を指押さえしましょう。
2×5=10を指押さえしている所に足したら、隣に指押さえしてください。
最後に、2×8=16を指押さえしている所から足します。
よって、答えは45356です。
オンライン習い事「まなぶてらす」ならそろばんレッスンが自宅で受講できる!
サービス名 | まなぶてらす |
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運営企業 | 株式会社ドリームエデュケーション |
サービス開始 | 2016年5月 |
授業時間 | 50分 |
授業料 | 2,200円/50分〜 |
※授業料は1ポイント1.1円のポイント制で、講師によって必要ポイント数が異なる
私たち「まなぶてらす」は、2016年からオンライン習い事サービスを提供しています。
主要5教科の指導はもちろん、そろばんやプログラミングといった習い事の指導もオンラインで行っており、特にそろばんのオンラインレッスンには自信を持っています。
過去には、在籍しているそろばんの先生たちと一緒に、公式そろばん問題集を出版した経験もあるほどです。
そんな私たち「まなぶてらす」のなかでも、おすすめのそろばんの先生を紹介します。
無料体験レッスンを提供している先生も多いので、ぜひ質の高い指導を体験してみてください。
くらもと先生:明るい笑顔が素敵な先生
- 明るい笑顔で初心者から上級者までやさしく指導
- 集団塾教室長として500人以上の指導実績あり
- 全国大会優勝者を輩出したこともある指導スキルが魅力
きよみ先生:講師歴15年を超えるベテラン先生
- 講師歴16年目のベテランそろばん先生
- 200人を超える生徒を指導
- 競技大会の大会問題作成や読み上げ算委員の経験アリ
さとっち先生:全九州珠算競技大会入賞歴アリ
- 小中高対応
- 日珠連珠算5段、暗算7段保有
- 現在は同志社大学ロースクール在籍
そろばんのかけ算のやり方に関するよくある質問
そろばんのかけ算のやり方に関するよくある質問を紹介します。
Q1.そろばんのやり方はわかったのですが、暗算ではどうやってかけ算をするのですか?
暗算のかけ算も、そろばんと同じやり方でできます。
かけ暗算は「両落とし」を使って答えを出すので、最初から両落としでかけ算を指導しているまなぶてらすでは、暗算の習得を速くできるのが嬉しいポイントです。
Q2.まだ九九をマスターできていないのですが、そろばんでかけ算はできますか?
まだ九九を覚えられていない方は、九九表を見ながらそろばんのかけ算を練習できます。
ただし、検定試験では九九表を見ながら受けられないため、暗記が必須です。
以下の割り算のやり方にも九九が必要なので、何度も声に出して繰り返し読み、早めに覚えてしまいましょう。
Q3.そろばんのかけ算で小数点のやり方を習うのは、何級からですか?
そろばんのかけ算で小数点のやり方を習うのは、珠算3級からです。
小数点と聞くと難しく感じられる方が多いですが、やり方を習得して練習を積み重ねれば、必ず小数点のかけ算の問題もできるようになります。
そろばんのかけ算の指導なら「まなぶてらす」におまかせください
そろばんのかけ算のやり方について解説しました。
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