こんにちは。まなぶてらすのそろばん暗算講師のくらもとです。
今日は「小学生でもたった1秒で19×19を計算できる方法」について話していきたいと思います。
「19×19」がタイトルに含まれた小学生向けの計算本が、一時期話題になったのをご存知でしょうか。
本を読むと非常に面白い計算方法で、小学生でも1日で11〜19×11〜19の計算ができるようになりますが、そろばんを学べばどんな数の2桁×2桁でも頭の中で1秒で計算できます。
もちろん、1秒で計算できるようになるまでには継続した練習が必要ですが、そろばん学習で一度身についた計算力は簡単にはおとろえず、必ず将来にも役立つでしょう。
この記事では、そろばんを使った「小学生でもたった1秒で19×19を計算できる方法」を解説するので、計算が苦手な方やそろばんに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
「19×19」はそろばんを習っていつできるようになる?
「19×19」は2桁×2桁のかけ算の計算になります。
まなぶてらすでのそろばんのかけ算は、1〜100の位までの足し算引き算の基礎学習が終わった後の珠算9級からスタートです。
以下、かけ算の詳しい級別の桁数となります。
- 珠算9級…2桁×1桁
- 珠算8級…3桁×1桁
- 珠算7級…2桁×2桁
- 珠算6級…2桁×3桁または3桁×2桁
- 珠算5級…3桁×3桁、2桁×4桁または4桁×2桁
- 珠算4級…5桁×2桁、3桁×4桁または4桁×3桁
- 珠算3級以上…小数点の計算も入ってくる
- 暗算7級…2桁×1桁
- 暗算6級…2桁×1桁
- 暗算5級…2桁×1桁、3桁×1桁
- 暗算4級…3桁×1桁
- 暗算3級…3桁×1桁
- 暗算2級…2桁×2桁
- 暗算1級…2桁×3桁または3桁×2桁
そろばんでは7級、暗算では2級でできるようになる!
「19×19」などの2桁×2桁の計算は、そろばん7級・暗算2級でできるようになります。
『そろばん7級・暗算2級になるまでにまず時間がかかるんじゃないの?』
という声が聞こえてきました。
たしかに、そろばんは習い始めてからすぐに2桁×2桁の計算ができるようになるわけではなく、コツコツと練習して段階を踏んでいく必要があるでしょう。
しかし、途中でそろばんを諦めることなくしっかりと練習を続けていれば、2桁×2桁なら頭を悩ますことなく1秒でパッと計算できるようになるときが訪れます。
お子さんの性格や年齢、習うペースによって進み具合はさまざまですが、私が指導していた生徒でそろばんを習い始めてから1年以内で暗算2級まで取得したお子さんも多くいます。
そろばんで「19×19」を計算する方法
では、そろばんで「19×19」を計算する方法を次の順で紹介します。
- そろばんの読み方とおともだちのかずを覚えておこう!
- 4桁目を指押さえする
- 1×1 いんいち「が」いち
- 1×9 いんく「が」く
- 3桁目を指押さえする
- 9×1 くいち「が」く
- たしたら隣に指移動する
- 9×9 くくはちじゅういち
- はちじゅういちのいちをたして終わり!
暗算もそろばんの置き方と同じ方法で計算でき、頭の中でそろばんの珠をイメージし、そろばんを置くように指を動かすことで答えを出すことが可能です。
①そろばんの読み方とおともだちのかずを覚えておこう!
最初に「そろばんの珠1〜9の読み方」と「おともだちのかず」を覚えておきましょう。
「おともだちのかず」とは合わせて10になる数のことです。
たとえば、1とおともだちのかずは9、2とおともだちのかずは8となります。
②4桁目を指押さえする
そろばんの珠の上に黒い小さな点(定位点)があります。
「19×19」は2桁×2桁です。
2+2のように、桁数を足したところからそろばんを置いていきます。
画像のように黒い点を1桁目として、左にいち・に・さんとずれて4桁目を指押さえしましょう。
③1×1 いんいち「が」いち
以下のように、「19(左)×19(右)」は左から右の順にかけて置いていきます。
- (左)の「1」×(右)の「1」
- (左)の「1」×(右)の「9」
- (左)の「9」×(右)の「1」
- (左)の「9」×(右)の「9」
ちなみに、まなぶてらすでは問題を置かないで答えを出す「両落とし」という置き方でかけ算を教えています。
問題を片方だけ置く「片落とし」という置き方もありますが、「両落とし」の方がよりはやく置けるほか暗算でも使えて実践的です。
紹介する方法以外にもさまざまな置き方があるので、気になる方はまなぶてらすのそろばん講師に聞いてみてください。
まずは1×1いんいち「が」いちのように、九九に「が」という言葉がついたら指を押さえている隣に答えをたします。
答えをたしたら、指を押さえる位置を4桁目から3桁目に移動しましょう。
④1×9 いんく「が」く
1×9いんく「が」くと九九に「が」という言葉がついたので、指を押さえている隣に答えをたします。
⑤3桁目を指押さえする
あとは以下の計算が残っていますよね。
- (左)の「9」×(右)の「1」
- (左)の「9」×(右)の「9」
つまり、9(左)×19(右)の計算をするということになります。
「9×19」は1桁×2桁です。
1+2のように、桁数を足したところからそろばんを置いていきます。
画像のように黒い点を1桁目として、左にいち・にとずれて3桁目を指押さえしましょう。
⑥9×1 くいち「が」く
9×1くいち「が」くと九九に「が」という言葉がついたので、指を押さえている隣に答えをたします。
しかし、9がすでに置かれていてたせませんよね。
たせないときは「おともだちのかず」を思い出しましょう。
9と「おともだちのかず」は1です。
9たせないときは、画像のように9とおともだちのかず1をひいて(隣の位に)10をたしましょう。
⑦たしたら隣に指移動する
答えをたしたら、指を押さえる位置を3桁目から2桁目に移動しましょう。
⑧9×9 くくはちじゅういち
9×9くくはちじゅういちのように「が」という言葉がつかないときは、指を押さえているところから答えをたします。
しかし、8がすでに置かれていてたせませんよね。
たせないときは「おともだちのかず」を思い出しましょう。
8と「おともだちのかず」は2です。
8たせないときは、画像のように8とおともだちのかず2をひいて(隣の位に)10をたしましょう。
⑨はちじゅういちのいちをたして終わり!
くくはちじゅういちの80がたせたので、あとは1をたせば終わりです。
まとめ
以上、「小学生でもたった1秒で19×19を計算できる方法」という話題でした。
そろばん学習で身につけた暗算力は一生物です。
そろばんを継続して学べば、19×19のような2桁×2桁の計算も暗算で簡単にできるようになります。
数字に苦手意識がある方や計算が得意になりたい方は、ぜひそろばんを学んでみてください。