こんにちは!
まなぶてらすの こみや です。
本日のメルマガは
まなぶてらす講師のインタビュー
\\ 魅力発見! //
今回のゲストは、生物講師のくみさん先生です。
指導歴は40年以上!大ベテラン現役高校生物教師のくみさん先生。
今回はそんな くみさん先生に、最近のフィールドワーク事情を伺ったり(寒い時期にまさかの国へ!たくさんの写真もご提供いただきました)生物という科目を学ぶ意義を語っていただきました。
生き物に興味のあるお子さん・保護者の方、必見です!
今回もインタビュー動画を配信中です。ラジオ感覚でお聴きいただけます。
▼インタビュー動画はこちらから▼
▼くみさん先生のプロフィールはこちら▼
https://www.manatera.com/wte/
< 指導可能分野 >
高校生:生物、生物基礎、化学基礎
(定期テスト対策から難関大受験まで)
MY講座:保護者対象「傾聴コーチング」講座
★ 大学や医療系専門学校の志望理由書や小論文の添削可
★ 理科実験や自由研究についてもご相談ください
● 生き物大好き!生き物博士になりたい!
● 受験科目に「生物」があって困っている
● 暗記に頼らない「生物」の勉強をしたい
こうした方々に、ぜひご覧いただきたいと思います。
=======【今回のハイライト】=======
「気持ち悪い」から「美しい」へ!日常と学びを繋げた瞬間
日本では見ることのできない景色を求めて
「生物」から人生を生き抜く「考え方」を身に着ける
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生物を学ぶと日常が驚きに!
『となりのトトロ』のサツキとメイの暮らしに
近いような環境で暮らしていました。
友達がヘビだったり、犬だったり、虫だったり。
周りに当たり前にいろんな生き物がいたんです。
だから、生き物が特別に好きというよりは
好きなのが当たり前でした。
生徒たちに私の子ども時代の話をすると
みんなびっくりしますね(笑)
苦手な生き物はいますか?
一番危険動物だと思います(笑)
「ホモサピ苦手」って生徒に言うとみんな笑いますね。
生き物が身近にあった
子ども時代を過ごされたということですが、
その頃から将来は生き物に関係するような
お仕事をしたいと思われていたんですか?
というわけではないんです。
私、中学高校はアニメにハマりまして。
『科学忍者隊ガッチャマン』や『宇宙戦艦ヤマト』など。
それで科学技術にすごく興味を持ったんです。
大学に行った動機も、今の科学の最先端に触れたいという思いがあったからでした。それで理系の大学に行きました。
教員になった経緯は…
まず友達から「せっかくだから教員免許とろうよ!」
と誘われて、すごく軽いノリで免許をとりました。
そして、就職の時期になったのですが、その頃はまだ男女雇用機会均等法が施行される前で女性の働き口はとても狭められていました。
ちょうどコンピューターが広まりだした時期でしたので、プログラマーやシステムエンジニアなどの求人ぐらいしか女性にはありませんでした。
そうした状況で、自分が学んできたことを活かせて、かつ男女差がない仕事は…と考えて行き着いたのが「教員」という選択肢でした。教育実習に行った際に、とても楽しく手ごたえがあったというのも教員になろうと思ったきっかけです。
大学を卒業してからは生物を専門科目として高校の教員を続け、現在も非常勤講師として指導しています。
生物という科目を教える楽しさは何でしょうか?
さらに質問してくれて話が発展していく。
この過程を見ることができるのが本当に面白いです!!
当たり前だと思うことでも、そこからひっぱり出すと生徒はびっくりします。
たとえば、生き物の体は細胞でできていますよね。そして、細胞の核の中にはDNAが入っていますよね。それはみんな知っていることです。授業ではブロッコリーからDNAをとる実験をするんですよ。フワ~と浮いてきたDNAを巻き取って、生徒たちに見せると
「ブロッコリー食べると、
DNA食べてるってことですか!気持ち悪い!」
とか言うんです(笑)
「私たちの食べ物はすべて生き物で、
すべてDNAを食べているじゃない」
と話すとびっくりするんですよ。
学んだことと日常を繋げた時の驚き。
その様子を見ることができるのは本当に面白いです。
豚の眼球の解剖という実験をするのですが…
人の目の構造って模型や図では見ることはできますがもちろん本物は見られませんよね。じつは 豚の目は人の眼球と構造も大きさも同じくらいで、眼科のお医者さんも豚の眼球を使って勉強するんです。
はじめ生徒たちは眼球をみて「気持ち悪いー!」とキャーキャー言います。でも、いざ解剖していくと授業で習った構造と当てはめて本当にそういう造りになっていることが分かります。
そして、最後には「うわー!美しい!」と変わっていく。
自分自身が普段使っている眼球がこういう構造で物を見ているんだ!と結び付いた瞬間の表情の変化というのがとても印象に残っています。本当に一生に一度の経験だと思います。
時々、家に持って帰って親に見せたい!という子もいるのですが…それはやめようねと(笑)
生徒さんたちの変化を見られるのは感動的ですね!
年に2回は海外へ!活発なフィールドワーク
最近ではどんなところに行かれましたか?
今年の1月にモンゴルに行きました。
寒い時期だから、どうせならとても寒いところに行こうと思ったんですよ(笑)
日本だと水平線や山で初日の出を見ることはできますけれど、地平線から昇る初日の出は見れませんよね。地平線から昇る初日の出が見たくて、氷点下22度のモンゴルに行きました。
今年はそれでも暖冬でした。とても寒い時だと氷点下40度まで下がり鼻の穴が凍りつくそうです。日本では見ることのできない景色をたくさん見ました。
(モンゴルの初日の出 写真提供:くみさん先生)
トレッキングをしながら、色々な動物にも会いましたよ。野生のハヌマンラングールという猿に会ったり、ロバや馬など働く動物もいました。その辺に放し飼いの犬がゴロゴロいたり、ニワトリがてくてく歩いていたり、牛もいたり。日本ではまず見ることができない景色ですね。
植物は高山植物が生息しています。季節柄、ネパールの国の花である真っ赤なシャクナゲがたくさん咲いていました。
(ヒマラヤトレッキング中の様子 写真提供:くみさん先生)
訪れる国はどうやって決めているのですか?
◆ 日本では見ることができない動物や植物が生息している
◆ 日本とは違う気候帯の場所
こうした場所を選んでいます。
ちなみに、去年は南アフリカとジンバブエに行きました。
(ビクトリアの滝 写真提供:くみさん先生)
(アフリカゾウ 写真提供:くみさん先生)
(ケープタウンのペンギン 写真提供:くみさん先生)
中米の国なんですけれど、九州と四国を合わせたぐらいの面積の国に世界中の生き物の5%が生息しているんです。
高い山が真ん中にあるので様々な気候帯があり、熱帯雲霧林やサバンナなどに、それぞれの環境に適応した生き物がいます。
景色や生き物は何でしょうか?
固有の生き物がいる場所というのは、そこがパラダイスだからではなく、生き残るのが厳しい場所だから。生き残るために進化した結果としてその場その場で固有の生き物を確認できたことが印象的でした。
たとえば、屋久島では長寿の杉が有名ですね。紀元杉(キゲンスギ)という3千年くらい生きている杉が普通に生息しています。なんでそんなに長生きなのかというと土壌が薄くて栄養がないからなんです。だから、ちょっとずつしか育たず、長く生きている。厳しい環境だからこそ進化があるんだということを目の当たりにしたことが印象に残っています。
海外にフィールドワークに出掛けてはそこで撮った写真をスライドにして、授業で生徒に紹介するのを楽しみにしています。実際に現地に行った人間が経験したことをしゃべると聞く側もちょっと印象が違うかなと思っています。
時々生徒さんから「自分の好きな生き物を特集してほしい~」とリクエストをもらうこともあります。私が調べてスライドを作ると、とっても喜んでくれるんですよ。
海外に行くのは難しいと思いますが、
身近で生き物を観察する
どんな楽しみ方がありますか?
50cm角の四角形を作って、そこにどんな植物が生えているのかを1時間くらいかけて調べる。それだけでもすっごく盛り上がります!!みんなじっくり見たことがないから。遠くに行かなくても身近でたくさんの生き物を楽しむことができます。
私が海外で見てきたものを紹介している理由の一つは、まだまだ若い生徒たちにも日本を出て世界を見てきてほしいという願いがあります。
日本という国はとても便利ですが、ぜひ不便な所に飛び出していって各地の暮らしを見てほしいと思います。
くみさん先生の考える生物を学ぶ意義
「生物を学ぶことは人生の必須科目である」
という言葉が印象的でした。
この言葉の意味をぜひ教えてください。
でも、その時人間の都合だけであらゆるところを開発して、そのしっぺ返しが今きてますよね。
今の子どもたちはそのことについて考えて、自然の中の一員として調和し、かつ自分たちも快適に暮らせる道というのを模索しないといけない。そのために必要なのが「生物」という科目だと思います。
学んでほしいことが二つあって…
生態系やその保全をしっかり学んで、地球の一員として生きることがどういうことかを知ってほしいというのが一つ。
もう一つは、自分自身の体について学んでほしい。
最近よく、悪徳商法が出回っていますよね。美容や健康に関する商品でお金を儲けようとして、科学的な雰囲気をまといつつ「この商品は効果がありますよ!」と謳う。そういうのに騙されないでほしいんです。
生物基礎では、体の中の環境のことホルモンのことを色々学びます。そこで基礎的なことを身に着けておけば簡単にはひっかからないと思うんです。
地球の一員として生きるってことと、
人間社会の中でたくましく生きる。
この両面で「生物」という科目は必須だと思っています。
論理的な考え方を「生物」という教材を使って身に着けたら
一生役に立つと思います。
一生の必須科目を、概念から学ぶ
どんなレッスンを提供していますか?
生徒さんが今つまづいている問題などを共有していただいて解決するよう取り組みます。
対象としては、学校の授業についていけない方から国公立大学の入試レベルまで。 広く対応できます!
教え方としては、考え方の基礎基本「概念」を時間がかかってもしっかり身に着けてもらうことを意識しています。
単に覚えるとか、問題に対して正解を出すだけではその場限りの事になってしまいます。もちろん必要なことは覚えないといけませんが、「なぜそうなるのか」ということをきちんと理解することが大事です。
一生の必須科目ですから勉強した経験をずっと活かせるような考え方、捉え方を中心に指導しています。そうすると自分でどんどん伸びていく。そうした指導をするようにしています。
急がば回れなんですね。
最初のところを面倒くさがらずにじっくり自分の頭で考えて、自分の中にすとんと落ちたらどんどん加速していくんですよ。その手間を惜しんで、とりあえず偏差値が上がるとか、とりあえず点数がとれるようにするといった指導はあまりしたくないです。
真の意味での理解を大切にされているんですね。
まなぶてらすのレッスンで印象に残っていることはありますか?
それまでは定期考査の前になんとか点数をとる勉強はしてきたけど、知識が断片的で繋がってない。そんな状況だったんですね。
2か月程度の短い指導でしたが10回ほどレッスンをおこないました。ご本人も合格したくて必死で勉強して…しだいに知識の断片が繋がっていって、ネットワークができてきたんです。
そうすると、毎回の授業に臨む表情やレッスン外の時間にSkypeで送ってくれる質問がだんだん深くなっていって。その成長が嬉しかったです!無事に合格もすることができました。
私とのレッスンを通して、「教えること」と「学ぶこと」がどういうことか体感できたそうで、それを活かして教師を目指したいと言ってくれたことがとても嬉しく印象に残っています。
定期テストや大学受験以外にも「こんなイレギュラーなご希望におこたえします」というレッスンはありますか?
自然観察の仕方、自由研究で虫取り行きたいけれどどんなことに注意したらいいか。植物を育ててみたいけれどどうすればいいか。私、畑もやっているので対応できます(笑)
聴くプロフェッショナルになりたい!
コーチングの資格もお持ちですが、どういうきっかけでコーチングを学ばれるようになったのですか?
クライアントに答えがあり、それをコーチングで上手く引き出していって目標を達成するというプロセスがいいなと思います。
自分が話をするというよりも話を聴くという方が得意だったので、聴くプロフェッショナルになりたかったんです。相手の話すことを徹底的に傾聴して、最後まで聴くということを得意にしています。
生徒たちは、日常でどうしても途中から話を被せられたり遮られたりすることが多いと思います。そうした中で、最後まで話を聴いてもらえるということを喜んでもらえています。
五感で感じる情報を手に入れてほしい
どんなふうに成長していってほしいですか?
今はネットから情報が簡単に入りますけれど、五感で感じてほしいなと。そして、興味の輪を広げて考える力を身に着けてほしいと思っています。
この間、ショックだったんですが…
田んぼにレンゲの花が咲いていたので写真を撮って授業で生徒たちに見せたんです。そうしたら「コスモスー!」って。視界には必ず入っているはずなのに、その存在が何なのかは知らないんですね。
私たちは植物のおかげで生きているので、本の中に載っている「植物」だけでなく、できれば実物に触れて、匂いをかいで…感じてほしいと思います。そうやって感じたことは忘れません。
どうしてもヘルプが欲しい時はアドバイスをしますが、最初から一から十まで教えるということはしていません。どうしてこうなったと思う?と質問し答えが出るまでちょっと時間がかかりますが、考えることを大事にしています。
他に意識していることは、いわゆる「ため口」は使わないですね。たまに方言はでますけれど。親しき中にも礼儀ありということです。
教員になって若い頃はいろいろ失敗もしてきました。そこから学んだ自分なりの接し方ですね。昔は「若い女性」というだけで周りから良く思われないこともありました。だから、虚勢を張って恐い先生になっていたんですね。私の顔をみたらお腹を壊しちゃう生徒さんもいたくらいです(笑)
でも、そこから色々と学んで「専門性」という部分で信頼してもらえる先生になるようにと努力してきました。きちんとした言葉遣いを使って生徒たちにきちんと向き合うので、逆に生徒たちが質問をしたり愚痴を言いやすい関係になっていると感じています。
これから受講をお考えの方に一言お願いします。
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くみさん先生、
ありがとうございました!
■ 自分の好きな生き物について学びを深めたい
■ 「生物」を教科書で学んでもイメージが湧かない
■ 受験科目に「生物」があり悩んでいる
こうした方々におすすめしたい先生です。
「生物」という科目を通して、この世界を生きていく上でとても大事な考え方を教えてくれます。また、「生き物大好き!」なお子さんへのオーダーメイドレッスンも魅力的です。自由研究サポートもおすすめ!
高い専門性と、フィールドワークによるたくさんの知識と経験の引き出しを持つ
くみさん先生のレッスンをぜひお試しください♪
▼くみさん先生のプロフィールはこちら▼
https://www.manatera.com/wte/
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次のインタビューでお会いしましょう!
こみや