高校受験といえば、なんとなく「塾にお金がかかりそう…」というイメージがあるかもしれません。
- どのくらいお金がかかるのか
- 何にお金がかかるのか
- 費用を抑えて高校受験を成功させる方法
具体的に、上記のようなことについて知っておきたいですよね。
そこでこの記事では、「高校受験の塾の費用」というテーマについて「元塾講師」の視点で深掘りしていきます。
高校受験について経済的な不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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結論:中3塾の平均費用は約40万円!オンライン活用で費用を抑えた高校受験対策を
- 中3生の塾の平均費用は「389,861円」
- 塾のコスパは高いとはいえない
- オンラインを活用することで費用を大幅削減可能
まずは大切な結論から述べていきます。
上記の通り、中3生の塾の平均費用は「389,861円」と、およそ40万円ほどの支出になることが明らかになっています。
これを高いと取るか、それとも安いと取るのかは人それぞれですが、近年は塾以外の選択肢が豊富に存在していますよね。
したがって、競合が増えた今、従来型の塾のコスパはあまり良くなく、費用を抑えて高校受験対策をしたいなら「オンライン教育サービス」という選択肢も検討の余地アリです。
いずれにせよ、以前のような、
とりあえず塾に入れておくか
といった考え方では、本来必要なかった費用までかかる可能性があるため、この点には要注意です。
高校受験にかかる塾の費用を3つの内訳から読み解く
ここからは、結論の部分で扱った内容を深掘りしていきます。
まずは高校受験にかかる塾の費用についてですが、先ほど「389,861円」が中3生の塾の平均支出だと伝えました。
しかし、実はこの数字には裏があります。
実はこの平均値は「中3生全体」から取っているため、塾に行っていない、つまり「支出ゼロ円」の家庭も対象に入っています。
つまり、「塾に行っている人の平均値」はここよりも跳ね上がります。
したがって、上記を考慮に入れ、さらに塾講師経験のある筆者のこれまでの経験を踏まえると、「50万円〜70万円」程度を「通塾する中3生の平均値」だと考えた方が良いでしょう。
では、この金額はいったい、どのような内訳でかかるのでしょうか?
- 集団指導or個別指導
- 季節講習
- 授業料以外の費用
ここでは、上記の3点についてまとめていきます。
集団指導or個別指導
塾の費用の大部分を占めるのが「授業料」ですが、指導スタイルには「集団指導」「個別指導」の2つが存在します。
まずは両者の特徴をまとめました(全てオンラインではなく対面型)。
集団と個別の特徴 | |
---|---|
集団授業 |
・月謝/1科目:10,000円 〇:進学塾が多くレベルが高い 〇:授業の質が比較的高い △:脱落する子が多い △:勉強が苦手な子には適さない |
個別指導(1対複数) |
・月謝/1科目:15,000円 〇:個別指導の中では安い 〇:塾が多いため選択肢が豊富 △:完全マンツーマンではない △:勉強が苦手な子には適さない |
個別指導(1対1) |
・月謝/1科目:25,000円 〇:完全マンツーマンで指導の質が高い 〇:勉強が苦手な子にも対応 △:授業料が高額 |
ご覧のように、両者のメリットとデメリットがかなり対照的であることがわかりますが、傾向としては「マンツーマンに近づくほど料金が高くなる」ということです。
人件費がかさむので当然といえば当然ですが、最も効果をあげやすいのはやはり「個別指導(1対1)」です。
集団や1対複数の個別指導にはないきめ細やかな指導が期待できるので、成績を上げるという観点で見れば個別指導一択でしょう。
しかし、その分料金は非常に高いので、実際には「1対複数の個別指導」を利用する方が非常に多いです。
筆者は過去に「1対複数の個別指導」の塾で講師として働いていた経験がありますが、オンライン家庭教師として完全マンツーマンで指導をしている今の方が、質の高い指導ができている自信があります。
したがって、「1対1の個別指導」の対面型の塾の料金が高いと感じるなら、オンライン型の「1対1の個別指導」の塾、あるいはオンライン家庭教師を利用するのが最良の選択だといえるでしょう。
季節講習
2つ目の塾代の内訳が「季節講習」です。
中2から中3に切り替わるタイミングの春季講習、夏の夏期講習、そして受験目前の冬季講習が該当しますが、この季節講習では非常に大きな金額が動きます。
なぜなら、季節講習こそが「塾の稼ぎどき」だからです。
そんな季節講習の特徴を下記にまとめました。
- ケースバイケースだが相場はおよそ10万円〜20万円
- 塾側は「取れるだけ取る」姿勢で営業をしてくる
- 塾の良いなりにならないことが非常に大切
- 最初から「〇〇円までなら出せる」と伝えると有効
季節講習では「絶対に必要だから」という売り文句で、可能な限り授業を取ってもらえるよう、塾側が決死の営業をかけてきます。
ここに対して、一般のお客さまが反論や議論をしても丸め込まれる可能性が高いので、はじめから「〇〇円までなら出せる」と言っておくことが有効です。
こうすれば、塾側は予算内でプランを組まざるを得ず、本当に必要な授業やコースだけを提案してくれます。
逆に、塾の言いなりになると「授業ばかり受けて自習の時間がなくなり成績が伸びなくなる」ような最悪のケースにも繋がるので、この点には注意が必要です。
授業料以外の費用
塾代の3つ目の内訳が「授業料以外の費用」です。
実はここがかなりの金食い虫で、塾のコスパが良くない点はこの費用にあります。
下記に授業料以外の主な費用についてまとめました。
授業料以外の費用 | |
---|---|
入会金 |
・10,000円〜20,000円 ・無料キャンペーンあり |
教材費 |
・数千円/1冊 ・科目ごと、講習ごとに請求 |
施設管理費 (名称は塾ごとに異なる) |
・数千円/月 ・テナントや空調などの料金 ・入会時のみの塾もある |
交通費 |
・塾までの交通費 ・意外と高額になりがち |
食費 |
・塾での食費 ・季節講習時は非常に高額 |
ご覧のように、授業料以外にかかるお金が結構あります。
とりわけ、ほとんど認知されていないのが「交通費」「食費」の2つ。
両者は塾の費用と認識されにくいですが、実際に発生する見えない塾代、いわば「ステルス塾代」の1つです。
塾に行く以上欠かせない費用なので、事前に見積もっておく必要があります。
そして、塾講師をしていた時代は、下記のような「ステルス塾代」について、講師ながら「大変だなぁ」と思っていました。
- 夜遅くに保護者の方が迎えにくる(お金ではなく労力)
- 生徒がバスで一人で帰宅する(お金と労力)
- コンビニなどで購入する食費(お金)
このような出費は国などの統計データには出ていない「ステルス塾代」です。
したがって、塾代を考える上では、このような「ステルス塾代」についても注意を払うことが求められます。
塾の費用を抑えて高校受験を成功させる方法
ここまで、高校受験にかかる費用を取り上げてきましたが、「塾の費用を抑えながら高校受験を成功させる方法」についても知りたい方が多いはずです。
- オンライン指導の塾や家庭教師を選ぶ
- 個人塾を利用する
- 必要な授業だけを受ける
- 家庭学習の時間を増やす
ここで紹介したいのは上記の4つ。
現役のオンライン家庭教師の視点で解説していきます。
オンライン指導の塾や家庭教師を選ぶ
結論からいえば、現時点で「最もコスパが良い高校受験対策」として推薦したいのが「オンライン指導の塾や家庭教師」です。
筆者がオンライン家庭教師である以上、多少の贔屓目が入ってしまうのは前提とした上で、オンライン指導が経済的に優れている点を下記にまとめました。
- 料金から各種費用が取り除かれているのでコスパが良い
- 自宅で受講できるので交通費や食費がかからない
- 送迎など手間がかからないので保護者への負担がかからない
オンライン専門の塾や家庭教師は、従来型のような塾の店舗、テナントを持っていないので、その分の人件費や光熱費、テナント料がかかりません。
この結果が各種料金に反映されているので、コスパが良い傾向にあります。
また、送迎などの手間がかからないため、経済面だけでなくあらゆる面で保護者に負担がいきにくい、従来の塾にはないメリットを持った指導方法だといえるでしょう。
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個人塾を利用する
高コスパな塾を利用したいなら、個人塾も選択肢の1つに入ります。
一般的な塾の料金が高額なのは、肥大化したフランチャイズシステムだから。
ここだけの話、、ではありませんが、皆さんが知っている大手の塾の多くには、直営店だけではなくフランチャイズの店舗も混じっています。
しかし、消費者目線では、どれが直営店でどれがフランチャイズなのか、よくわかりません。
にも関わらず、同じ料金を支払うのは少しコスパ的にどうなのか、疑問符がつくように思うのは筆者だけでしょうか?
一方で、個人塾なら良くも悪くも小規模なので、経営がスリム化されており比較的料金が抑えられている傾向にあります。
経営している個人の方との相性がかなり大事なので、この点に注意しながら個人塾を選ぶと良いでしょう。
必要な授業だけを受ける
この記事では一貫して塾に対してややネガティブな視点でお話をしていますが、決して塾に対して悪い評価をあげたいわけではありません。
要するに、「必要な授業だけに教育資金を投入すべき」という点を伝えたいだけであり、ビジネス面が先行する現代の塾ビジネスには注意する必要があります。
したがって、塾側との面談の際に、下記のように釘を刺す、、もとい、伝えておくと良いでしょう。
- 受講したい科目と受講しない科目
- 目指したいレベル
- 毎月や季節講習に払える上限金額
塾側はこちらが「どこまで求めているのか(どのくらい払えるのか)」を明確にしないと、どんどん付け込んできます。
ここにあらかじめ牽制をかけ、本当に必要な授業だけを受講し、高コスパに高校受験対策を行うことを意識しましょう。
家庭学習の時間を増やす
成績を伸ばすために必要なのは塾や家庭教師の授業ではなく「家庭学習」です。
どれだけお金を払って授業を受けても、家庭学習の時間を取れなければ結果は出にくいです。
家庭学習の時間を増やすために、下記の点を覚えておいてください。
- 塾の自習室を活用する
- 図書館などの施設を活用する
- 家庭学習支援に特化したサービスを利用する
通っている塾に自習室があるなら活用しない手はありません。
筆者が塾講師をやっていたときには、担当している生徒に必ず「授業が終わったら自習室で1時間勉強しなさい」と伝え、保護者にも「1時間後に迎えにきてください」と伝えておきました。
一方、塾によっては自習室がなかったり、自習室が狭い、あるいは自習室がうるさいなど、自習環境が整っていないことがあります。
また、「ひとりで自習できない」ようなケースもあると思うので、そういった場合は「家庭学習支援に特化したサービス」を利用することを検討しましょう。
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まとめ
高校受験の通塾費用は50万円程度の出費となることが多く、家計にかける負担は非常に大きいです。
この50万円が全員に必要かというとそんなことはないので、それぞれの家庭に合った塾を選び、適切な額の教育資金を投入することを心がけましょう。