こんにちは、まなぶてらすです。
今回は、「論説説明系の文章が難しくて読めない!」という方に向けて書きます。
論説説明系の文章は非常に難解です。
特に中学受験で出題される論説説明は無茶ぶり以外の何物でもありません。
そもそも抽象思考が未発達の年齢に国語の思考法は難しいです。中学受験の国語の平均点が低いのはそのためです。
高校生になると抽象思考ができる年齢に達し、現代文なども無茶ぶりではなくなっていきます。
とまあ、論説説明(随筆も一部含まれる)は対策が抽象的にしにくい分野ですね。
そこで対策をお教えいたします。
ずばり「評論用語」の習得ですね。
評論用語とは、論理的思考や論説で出される用語のことです。
例えば
抽象⇔具体
絶対⇔相対
とか
民主主義⇔共産主義
近代⇔前近代
とかです。
こういった言葉を理解すると論説説明は圧倒的に読みやすくなるばかりか、ほとんど同じ話しかしていないということに気づいてきます。
つまり、「同じような展開のドラマ」を何度も見せられている状態になるわけです。
論説説明は、読まなくても展開が予想できる非常にありがたい問題に変身します。
問題など数多くみていると、出される話題も話の展開も、頻出の筆者も本当にワンパターンです。
「あーまたこの話か」と問題文を読まなくても話がわかるようになればOKです。
それを可能にするのは評論用語なのですね。
そして評論用語は一度覚えれば、中学受験でも高校受験でも大学受験でもまったく同じように役立つ非常にコストパフォーマンスに優れた学習分野です。
(例えば、抽象と具体の意味は学年が変わっても変わらないということです。)
おすすめのテキストは、
です。
評論用語系の本を20~30冊読みましたが、一番これが丁寧です。小学生にもわかるように書いてあります。
評論用語の学習のポイントとしては、「暗記になってはいけない」ということです。
英単語や漢字の書き取りのようにただ覚えていればよいというたぐいの語彙ではないのが評論用語という学習ジャンルです。
例えば、「抽象と具体」。これは、言葉そのものよりも考え方マスターする必要がある言葉です。
「チワワ トイプードル ブルドッグ」
これらを一言でいうとなんでしょう?
「犬」ですよね。
これは抽象化なんです。
抽象=大事なところを抜き出す
という意味です。
今使ったこの考え方は国語の段落の読解などに応用できます。
段落というのは基本的に
イイタイコト
説明
イイタイコト
という流れで書かれます。これが一つの段落内での構成です。
よってイイタイコト(=抽象)→説明(=具体)→イイタイコト(=抽象)
という流れが常にくまれています。
こういった考え方は言葉をただ暗記するだけではなく、意味そのものの本質をキャッチしていればことできることです。
その他
前近代→近代→現代
という言葉などもなぜこの三つが順番として並ぶのかといった意味を踏まえ理解する必要があります。
このように評論用語の学習はちょっと難しいところがあります。
今回紹介した例は一部ですが、
中学受験であれば評論用語100語
高校受験であれば評論用語100語
大学受験であれば評論用語300語
を目安に覚えておく必要があります。
まずは、「言葉はチカラだ!」に書いてある重要評論用語という部分を覚えていくようにしましょう。
後半部分は難しいところもあるので、中学生以上のみ読む形で大丈夫です。