こんにちは、算数・数学講師の『とも』です。
満腹まで食べてしまうと食後に倦怠感を誘発してしまうので、トップアスリートは満腹にならないようにしながら、とにかく間食をしています。食事の回数を多くすることで、エネルギー切れによる疲れを予防したり、解消することができるからです。オリンピックのカーリング女子代表や今年、全英オープンで優勝したゴルフの渋野選手の「もぐもぐタイム」は有名です。
ちなみに平安時代の日本人は1日2食が基本でした。私も1日2食ですから同じですが、当時は砂糖や醤油といった調味料がありません。そこは大きな違いです。氷も上流貴族しか口にできません(夏は山奥の氷室で保管していました)。高級食材なので清少納言もかき氷は食べることはできなかったのかもしれません。枕草子では、味ではなく、かき氷を見てるだけでとても上品な気持ちになると綴っています。現代風に訳すと「インスタ映えするなー」といった感想でしょうか。
話は脱線しましたが、「食」と「疲労回復」は密接な関係にあります。
ポイントは「何を食べるのか」「いつ食べるのか」「どう食べるのか」ということになりますが、今回は疲労回復に効果的な「食材」についてお伝えしていきます。
疲労に強い身体を作る食事は、「タンパク質と炭水化物の摂取量を3:1にする」ということです。抗ストレスホルモンである「コルチゾール」などはすべてタンパク質で構成されているからです。これは逆の割合になってしまっている人が多いのではないでしょうか。
低カロリーで高タンパクな食材の代表と言えば「鶏肉」でしょう。
鶏のもも肉の唐揚げなどは絶品ですが、疲労回復におすすめは「むね肉」です(こっちの方が単価も安いですね)。
渡り鳥がなぜ長時間も飛び続けることができるのかというと、鳥の羽の付け根部分には「イミダペプチド」(イミダゾールペプチド)という疲労回復物質が、他の肉に比べておよそ3倍含まれています。マグロやカツオの尾びれにも含まれていることで有名です。マグロは止まったら死んでしまうという回遊魚で、常に尾びれを使って泳いでいます。
イミダペプチドには、活性酸素を取り除いて細胞が錆びていく酸化を防ぐ効果と供に、脳の疲れを取るという報告がされています。脳は寝ている間も働いていますので、疲労回復物質の摂取は重要です。3ヶ月摂取した結果、脳の萎縮が抑制されたという報告もあります。
ちなみに「ささみ」もむね肉に近接した部位で、脂肪が少なくおすすめになります。
うちのDONAもささみは大好物です。
本番でパフォーマンスを発揮するためにも「食」にはぜひこだわってください。