こんにちは、
まなぶてらす講師です。
先週は「英語では翻訳できない日本語のフレーズ」について書きました。今週は外国人から見た日本語と英語の違いについて話します。
違い1:相手のことを名前で呼ぶ
これはアニメにはまって日本語を本格的に始めた頃の話。
少しずつ学んでいくうちに、日本語は英語と違って、「You」を使わないことに気づきました。
その代わりに、相手の名前を言わなければいけません。
最初は戸惑いました。
なぜかというと、英語だと、第二名称ではなく、第三名称に限って名前を呼ぶのです。
Kelly is really into cheesecakes. (ケリーの話をしている)
ケリーは本当にチーズケーキが大好きですね。
(ケリーと話しているか、ケリーの話かは不透明)
ここで、英語と日本語のニュアンスはやや違いますよね。
英語の感覚に従い、最初は「あなた」を使っていました。
ケリーと会話する場合、「あなたは本当にチーズケーキが大好きですね!」と、「あなた」をつけていました。
でも、中級になってから「あなた」の裏の意味を知りました。
それは、奥さんが夫を呼ぶときに使いますよね。
Japanese is so complicated!
髪の毛を引っ張りたくなるぐらい、恥ずかしくなりました。
あの時まで出会った男性の留学生たちを全員「あなた」と呼んでいたのです!
Oh My God!
違い2:主語を落とす
「あなた」も「君」も、使うことをためらうようになってから、名前で呼ぶことにしました。
しかし、ここでもう一つ気づいたことがあります。
それは、出会ったばかりの人の名前は忘れてしまうこと!!
(忘れがちです💦)
英語ならYouでごまかせるけれど、日本語は…
「主語を使わなくていいですよ」
ある日、先生に提出した作文が返され、主語が使い過ぎたところについて指摘されました。
そうか!
わからなかったら使わなくてもいいですね!
その時に閃いたのです。
こうして見ると、日本語もやさしいじゃないですか!
その時はじめて、日本語の便利さに気づきました。
主語を使わないことに慣れてから、今度は英語に影響が出るようになりました。
主語を落としたり、Youを言うことさえ面倒だと思ってしまったのです。
日本人と日本語を混ざった英語に親近感を感じ、いつの間にか言葉の感覚が混乱してしまいました。
これは大変!
Oh My God!
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バイリンガルの方はきっと同じような思いをしたことがあるでしょう。
二つの言葉がスイッチのように使えるけれど、混ざって使うのは一番安心する気持ち。
時々スイッチが故障して、どちらか思い出せなくなりますよね。
二つの世界を知るのは楽しいですが、
一度知ってしまったら、二つの色に染められ、世界の見方が変わってしまいます。
カナダは移民の国です。
本当のカナダ人(原住民)は5%しかいないと言われています。
その国で生きている人たちは世界中からきて、様々な色を持っています。
民族の色、家族の色、社会地位の色が全部混ざるから、カナダは色とりどりのサラダボウル(Salad Bowl)になっています。
英語を学ぶのは、多文化を受け入れることです。
それは単に欧米やヨーロッパではなく、世界の色を受け入れることです。
相手に影響されてもいいという許可を出して、大胆になることも意味しています。
もちろん、学ぶ時には悩みも出てきますが、
学校の勉強より大きな視野で捉えてほしいです。
本当の学びは誰かに評価されるためにするのではなく、
自分自身のためです。
知識を育ち、変化していく自分自身を楽しむためです。
学びの道には時間の制限はありません。
いつになっても勉強ができるし、
今の悩みはいつか解決します。
まなぶてらすは長い学びの道を皆さんと一緒に歩みます。
ここにいる先生たちは、喜びや経験を分かちたくて集まっています。
ぜひあなたに合う先生に出会って大きな夢を実現してください。