皆さんこんにちは!「Webライター×教育者」という経歴を生かし、ネットの力を教育で生かすことをモットーに活動している、まなぶてらす講師のYukiと申します。
私はこれまでの人生で、働く場所や形は違えど受験指導を行なってきました。その中で受験間際によく聞かれるのが、
『Yuki先生〜、受験直前にどんなことをすればいいんでしょうか?』
というものであり、まなぶてらすでも聞かれることの多い質問の1つです。そこでこの記事では、塾講師が毎年必ず教えている「受験直前の心構えやすべきこと」について徹底的に解説していきますので、受験を間際に控えた皆様はご一読をおすすめします!
『受験直前に何をすればいいの』と悩む声は毎年非常に多い
冒頭でもお伝えしたように、受験間際にワタワタしてしまい、何をどうすれば良いのかパニックになってしまう生徒さまは非常に多いです。この時期をネガティブな状態で過ごしてしまうと、受験で思うような力が出せなかった・・、といったようなことになりかねないため、適切な知識を知っておくことはとても大事。
直前になればなるほど不安に・・
では、そもそもどうして直前になるとやるべきことが分からなくなってしまうのでしょうか?その理由には、「不安」という感情が大きく関わってきます。
受験間際に達するまでの期間は、「合格するため」にどの受験生も頑張ってきました。合格することを念頭に学習して来たため、比較的ポジティブな気持ちで生活ができるというわけです。
しかし、受験直前になってくると、合格とは反対の「不合格」が頭に流れて来ます。『もし合格しなかったらどうしよう』という思考が頭に及ぶと、
- 今までの自分のやり方は正しかったのかな?
- そういえばあの単元が弱点だったから勉強しないと
- でもあっちの単元もこの前の模試でダメだったし・・
こんな具合に、様々なことを考え、不安な気持ちに操縦されるがまま、行動を起こすようになってしまうのです。
今まで経験したことない感情に振り回されるのは仕方ない
したがって、保護者さまや私たちのような教育者は、彼ら・彼女らが間違った方向へと行ってしまわないように導いてあげなければいけないわけですが、前提として覚えておいて欲しいのが、「本人は精一杯やっている」ということなんですよね。
というのも、大学受験でもない限り、彼ら・彼女らにとっての受験は、人生でも経験したことのないようなプレッシャーのかかるイベントであり、当然自分が経験したことのない感情がどんどん湧いて出てきてしまうことは容易に想像できます。
故に、そんな文字通り「精一杯」やっている子供たちに対し、適当な態度や言葉を向けてしまうことはあまりに酷なこと。一方で、この大きなイベントを通して子供たちが大きく成長できることもまた事実ですから、保護者さま、あるいは私たちは、
『正しい方向へと導く』
ことを念頭に置いて、接してあげることが最も重要です。不安になっている彼らを放置するのは論外ですが、干渉しすぎても逆効果ですので、基本は見守りつつも、要所で伝えるべきことを伝えることを意識してみてください。
塾講師が毎年教える「受験直前の心構えやすべきこと」を徹底解説
というわけで、ここからはこの記事のテーマでもある、「受験直前の心構えとすべきこと」について徹底的に解説していきますので、皆さんの参考になれば嬉しいです。
受験直前の心構え
まずは受験直前の心構えから見ていきましょう。基本的なスタンス、態度のようなものだと思っていただければ、わかりやすいかと思います。
1:今を大事にする
これは受験だけに限らず、人生全般において大事なことですが、「今を大事にする」心構えが最も重要なことだと私自身感じています。今のこのギリギリの時期になると、どうしても、
『あの時〜してればよかった・・』
といったような、過去のことについて頭を巡らせがちです。しかし、月並みな表現になってしまい恐縮ですが、過去のことを考えても何も状況は変わりません。むしろ、その時間分周りとの差がついて、どんどん差がついてしまうことになるでしょう。
これでは、受験本番に良い影響が出ないことは明らかですよね。したがって、受験に対してポジティブなアクションを起こすためにも、勉強をして少しでも点数を上げる努力ができる「今」にフォーカスすることが大事だと言えます。
2:不安な気持ちを受け入れる
続いて私が大事にして欲しい心構えが「不安な気持ちを受け入れる」ということについてです。人生全般において、不安な気持ちというのは「悪いもの」として扱われがちですよね?
「不安が出たら即消す。」これが人類の基本的スタンスであり、だからこそ、お子様が不安な気持ちに苛まれていたら、叱咤激励をして「不安な気持ちを消す」方向性でアプローチをするのがスタンダードな対応です。
しかし、ここで一つ覚えておいていただきたいのは、不安という感情は『限られた人間にしか与えられない努力の勲章』だということです。そもそも受験に対してテキトーに向き合っていたら、不安という感情は抱き得ません。そういう意味で、不安という感情は、その子が必死に頑張ってきた証だと私は思っています。
だからこそ、不安な気持ちを抱くことの意味をお子様へとしっかりと伝え、『だから大丈夫だよ』という気持ちを伝えてあげることをトライしてみて欲しいです。そうすれば、「不安な気持ちを抱くことはおかしいことではない」ことを理解し、ゆっくりと気持ちが落ち着いてくるでしょう。
受験直前にすべきこと
続いて、受験直前にすべきことについてお伝えしていきます。
1:解けない問題より解ける問題にフォーカスする
受験の間際まで来ると、解けない問題があるととかく不安になりがちです。だからこそ、解けない問題を中心に復習したくなるものですが、この時期までくると「できないものは仕方ない」と割り切ることも大事になってきます。
その理由としては主に二つ。
- 解けない問題ばかり見ていると余計不安になる
- 解けない問題に時間をさくのは非効率
不安になるのはなんとなくわかると思いますが、学習効率という観点から見ても解けない問題に取り組むことは正しいとは言えません。今から出来ないものを「受験で通用するレベルまでできるようにする」には、相応の時間がかかってしまい、結果として特定範囲に偏った復習しかできなくなってしまいます。
それなら、『もうやれることはやった』とある種開き直り、「解ける問題を本番で確実に解ける」ような方向の復習をしていくべきです。具体的には、
- 数学・算数:簡単な計算問題
- 国語・英語:単語や熟語の意味
- 理科・社会:各単元の暗記事項の確認
このようなものが挙げられるので、実践してみてください。
2:暗記事項のチェックを行う
先ほど紹介したことと被る部分はありますが、受験間際の時期には「暗記事項の総チェック」を行うことも効果的です。具体的には、理科と社会にあるような「一問一答」のようなものです。
その理由としては、
- テンポ良く学習できる
- 満遍なく学習できる
- 点数に直結する
このようになり、特に点数に直結するという点がやはり大きいと言えますね。理科と社会は他の教科と比べて「知っているかどうかで点数に反映される」問題が多いため、単純な知識のチェックにより点数がアップするという側面があるわけです。
したがって、理科と社会は受験間際に行う学習という点ではピッタリであり、言い方を変えれば、この2科目は単純な知識を問う問題が多いため、ギリギリ間際に点数をあげる上では「コスパの良い科目」だと言えるでしょう。
なお、私の担当科目である理科については、特に生物と地学範囲が暗記事項が多いです。
- 生物:植物
- 地学:火山
とりわけ以上の範囲は「知ってるかどうか」で点数が変わってくる問題が多く用意されているので、積極的にこれらの単元を学習すると効率的な学習ができるようになりますよ!
まとめ
というわけで、この記事では受験直前の心構えと行うべきことについて、塾講師目線で詳しく紹介してきました。この時期は、「良くする」というよりは「悪くしない」ことの方が大事になるので、出来ないことにフォーカスするのではなく『出来ることを着実に』という意識で学習を行いましょう。
まなぶてらすでは、受験間際でも効果的なレッスンを行えるだけの講師を揃えていますので、気になった講師に声をかけてみるのも良いですね。担当講師が既にいる会員様は、『受験間際に効くレッスンをして欲しい』と声をかけてみると良いですよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!