こんにちは。
理科講師のまさみです。
今回は、
「問題解決力」を養うための「理科実験レッスン」活用法をお知らせします。
新型コロナウイルス感染拡大がまだまだ落ち着かない世の中。
何が正解か分からない中、皆がいろいろな対策を考えながら日常生活を送っています。
まさに試行錯誤。
やってみて不都合があれば、検証して次の方法を考える。
問題解決力が試される日常です。
日常で起こっている出来事は、1対1の関係ではありません。
おもちゃが動かなくなった→電池を新しくしたら動いた
というような、単純なことで成り立っていないということです。
この動かなくなったおもちゃが電池を替えても動かなかった場合、どうするか?
捨てちゃうのは簡単です。
電池を新しくしても動かない場合、
どのように修理するか?
どこの具合が悪いのか?
を考えることが、問題を解決する第一歩。
おもちゃを修理することは複雑で簡単ではないですが、
理科実験の失敗から問題解決能力を養うことができます。
ここからが本題です。
理科実験レッスンを活用し、簡単に問題解決能力を養う方法をお伝えします。
何か問題が起こったときに、
どこまでが出来ていて、
どこからが出来ていないか
を見極めることは一番始めにしなければならないことです。
原因がわかれば、その問題点を改良して取り組む。
改良したことで上手くいけば問題解決です。
具体的なことを実際の理科実験レッスンでの失敗を例にして説明します。
55円電池(※)でLEDを光らせる実験をしました。
プロトコール通りやっても、光りません…
(生徒さん)何があかんのやろう…?
(私)なんでやろうなあ…
まず、そのLEDはちゃんと光る?
なんで光らないないのか?一つずつ検証です。
(ボタン電池の文字の書いてある方は∔極です。)
(生徒さん)LEDは光る
(私)導線はちゃんと電気を通すのか?
(生徒さん)ちゃんと電気が通っている
(私)1円と10円を重ねたものは電気が通っているのかな?
どうやって調べる?
すると…
(生徒さん)ボタン電池を55円電池にのせて、点灯を確認(電極については説明済)
(私)なるほど~。電気が通っているね!
この後も一つ一つ確認して問題を見つけ、LEDが光るまでに2レッスン行いました。
ここまで粘り強く、結果を出すために実験に取り組めるお子さんは多くないです。
しかし、このような粘り強さは受験には必要な力ですし、将来必要となる力でもあります。
学校の授業で行う実験では
「このような結果が出れば成功」と思ってしまい、
ワクワク感や探求することの楽しみを体感することは難しいと思われます。
しかもグループ実験が多いので、
「なぜそうするのか?」、
「なぜそうなるのか?」
を考える時間もなく実験が進んでいきますよね。
実験の結果が教科書通りに出なかったとしても、
どこに問題があるかを考える授業は多くはないと思われます。
マンツーマンの理科実験で、
集団授業ではフォローできない問題解決能力を養っていきましょう。
(※)ボルタ電池の原理を学べる実験