講師ブログ

「笑顔になれますか?」~目標をたてるときに気を付けること~

こんばんは。
講師のかすみそうです。

息子と二人暮らしの働くシングルマザーです。

前回、「スケジュールを管理するために、まず
年間目標をたてる」という記事を書かせていただきました。

書いた後で、昔とある個別指導の塾でマネージャーを
していた時のことを思い出しました。

4月になると講師たちに「担当生徒との目標設定」を
お願いしていました。

そんなある日、一人の講師が

「A君がS高校行きたい、ってふざけた目標を
言い出したんでふざけるなって怒ったんです」

と報告してきました。

その時私は、その講師の目の前で生徒のお家へ
お電話をし、A君に謝ったんです。

「先生が失礼なことを言って、本当にごめんなさい」

その講師はひどく不納得で、謝った私に対しても
怒りを隠せない様子でその場に座っていました。

次の授業で改めて目標設定をすることをA君と
約束し電話を終え、講師と向き合いました。

まずは「なぜふざけている」と思ったのかの確認です。

答えは想像通り。
A君の成績は、学年で下から数えたほうが早い状態。
S高校は地域のトップレベルの高校。
「無理に決まっている目標を言うのはふざけている証拠」
という答えでした。

その講師に私は

「ふざけているという前に、もっとA君の話を聴くべきであった」

という話をしました。

本当にS高校に行きたい、と思っているけれど、
自分の成績が良くないと悩んでいるかもしれない。

S高校にこだわってはいないけれど、勉強をがんばって
少しでも成績の高い高校に行くことを望んでいるかもしれない。

実は、いま成績の悪いことを本気で悩んでいるのかもしれない。

そんな想いをもっと探って、気持ちに寄り添って、
「笑顔になれる目標」をたててほしかったんだと
話しました。

目標をたてるときに、
「今の成績」を基準にする必要はない
私は考えています。

行きたいと思う学校の偏差値は、1年間の努力で
埋めようがないほど、遠いこともあるかもしれません。

それでも、そこに手を伸ばし、日々の努力を
重ねることで得られるものは、かけがえのない
実力となっていくはずです。

この、S高校を目指すには遠い成績だったA君。
4月の成績だと、地域で一番偏差値の低い高校へ
合格できるか?という状況でした。

S高校には手は届きませんでしたが、
平均点クラスの子供たちが行く高校へ
合格し、その後、希望する大学へ
現役合格した、と報告してくれました。

今、お子様とたてている目標は、
お子様が笑顔になれる目標でしょうか?

笑顔になれる目標なら、「努力はできる!」
私の信念です。

自分で自分の目標を決めて、それに向かう努力をする。
そんな「生きる力」をサポートしたいと思っています。

読んでくれてありがとうござました。

ABOUT ME
かすみそう
小学生の男子を育てる、子育てママです。 子どもたちが「自分で自分の夢をかなえられる」、そんな「生きる力」を育む家庭教師を目指しています。 ブログでは、我が家の子育てのリアル話から、学習時の小さなコツまで、いろんなことを発信していきます。 ちょっとした参考にしていただけるととっても嬉しいです☆ よろしくお願いいたします。